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講談社選書メチエ
賢治を探せ

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  • サイズ B6判/ページ数 234p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062582780
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0395

内容説明

日本文学史上最もラディカルな作家=宮沢賢治。「まことのことば」を追い続けた生涯は、文学の根源へと迫る魂の彷徨だった。短歌に始まり『銀河鉄道の夜』へといたる探索の軌跡を辿り、われわれも「まことの賢治」を探す旅に出る。

目次

序章 宮沢賢治とは誰か―「仁義ある」賢治論のために
第1章 表現のはじまり―短歌から『春と修羅』へ
第2章 まことのことばを求めて
第3章 貨幣と言葉
第4章 三人称
第5章 銀河鉄道の彼方へ
終章 「作家賢治」の旅立ち

著者等紹介

千葉一幹[チバカズミキ]
1961年生まれ。東京大学文学部卒業。同大学大学院総合文化・比較文化比較文化博士課程終了。現在、東北芸術工科大学教養部助教授。専門は、近代日本小説史。「文学の位置―森鴎外試論」で第四一回群像新人賞(評論部門)受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

giant_nobita

4
著者はまえがきで「賢治を文学者として見る」ことを目指すと語っているが、むしろ現代思想、精神分析、言語学などの諸学問の知の具体的実践として賢治のテクストを読解している。「なめとこ山の熊」をマルクスの交換論を用いて読解する部分や、「銀河鉄道の夜」を三人称性という概念を導入して分析する箇所はなかなかスリリングでおもしろかったが、議論の前段としての入門書的な記述が長すぎるのと、複数の思想家の概念を貼り合わせるときの手つきの危なっかしさが気になった。2014/05/05

ルアット

2
タイトルどおり、宮沢賢治を深く探求しているが、深すぎてやや抽象的で難解だった。でも、素晴らしい分析で賢治の作品の奥深さを知ることができた。賢治の作品は好きなので、今までいろいろ読んできたが、自分の読書というものががどんだけ浅かったかを痛感した。2013/10/09

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