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講談社選書メチエ
メディチ家はなぜ栄えたか

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  • サイズ B6判/ページ数 276p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062582094
  • NDC分類 288.3
  • Cコード C0322

内容説明

したたかに政界を生きたジョヴァンニ。知識人を魅したコジモの書籍蒐集。栄華を極めたロレンツォに忍び寄る影。暴力沙汰を繰り返した弱小一族が、君主、教皇を生み出すに至る秘密に迫る。

目次

第1章 歴史の暗闇の中から
第2章 コジモの野望
第3章 メディチ銀行の発展
第4章 メディチの平和
第5章 ルネサンスの制覇

著者等紹介

藤沢道郎[フジサワミチオ]
1933年、京都生まれ。京都大学文学部卒業。現在、桃山学院大学名誉教授。専攻はイタリア史、イタリア文学研究。主な著書に、『ファシズムの誕生』(中央公論社、1987年)、『物語 イタリアの歴史』(中公新書、1991年)などがある
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白義

16
メディチ家を事実上のヴェネツィアの支配者にまで押し上げた野心家、コジモ・デ・メディチの生涯とその権力を築くに至った基盤を、流麗な文体と堅実な分析で描いている。政治的には自分の真意を隠しながら巧み、時に命をかけて大胆な賭けにも出、経済的にもメディチ銀行の経営で辣腕を振るう本人の力量だけでなく、一族から受け継いだ環境も描いていい。文化的にも、国際ゴシックの隆盛時代にブルネレスキやドナテッロら初期ルネサンスの芸術家たちを支援していて影響大。元は上流社会に白眼視されていた一族というのは意外2014/11/24

馬咲

3
粗野で下品な成り上がり一族という悪評を塗り替えて事業を軌道に乗せ、経済的基盤を築いたジョヴァンニと、その後を継いでフィレンツェの政治・経済・文化に多大な影響力を持ったコジモの活動を中心に、メディチ家繁栄の過程を叙述。自身も古典教育を施され、ルネサンス芸術の積極的なパトロンだったコジモだが、敵対党派を次々追放することで共和制に君主同然の権力基盤を築いたその手腕からは、突出した個人を厭う閉塞感を生み出していた伝統的な共和国の実態に抗い、個性の解放を求めるルネサンスの精神が滲み出ている。2023/12/28

ミニすけ

1
政治のトップは、くじ引きで決めていたそうで、びっくりした。又、ヴェネツィア共和国もそうだが、フィレンツェ共和国は、自国の軍隊を持ってはいない。そのほうが、都合がよかったからだけど、不思議な気がする。勉強になったが、ちょっと眠くなった。 2020/11/25

中島直人

1
世界で最も有名な家系、メディチ家興隆の秘密。イタリアの一地方都市に過ぎないフィレンチェの一市民の成り上がる様を分析する。2011/07/01

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