内容説明
「自由化」というパンドラの箱は、すでに開けられた。情報に翻弄された莫大な資金が、瞬時に地球を駆けめぐる。世界を支配する「不確実性」。奔流するマネーは、アメリカの陰謀なのか?市場という怪物は制御可能か?二〇世紀の国際金融史を総括し、起こりうる金融危機への対処を模索する。
目次
序章 「グローバル時代」の逆説
第1章 パンドラの箱は開けられた―情報化と自由化
第2章 債務を抱えた基軸通貨国
第3章 途上国への資金の流れ
第4章 円とユーロの行末―三極化あるいは二極化
終章 「グローバル資本主義」といかに共存するか
著者等紹介
石見徹[イワミトオル]
1948年生まれ。東京大学経済学部卒業、同大学院博士課程修了。現在、東京大学経済学部教授。専門は、国際経済、経済政策論。著書に、『ドイツ恐慌史論』『国際通貨・金融システムの歴史』(ともに有斐閣)、『日本経済と国際金融』(東京大学出版会)『国際経済体制の再建から多極化へ』(山川出版社)、『世界経済史』(東洋経済新報社)などがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 日本史の誕生 ちくま文庫