内容説明
幕末から明治近代へ―新時代の「機」を読み切り、独創的な才覚を発揮した海舟。公への「誠」を通し、変わらず忠勤に励んだ鉄舟。主家への「忠」を貫き、隠棲の淵に身を投じた泥舟。時流の荒波にそれぞれの航跡を描いた、三舟の「生きかた」を考える。
目次
第1章 三舟とはだれか
第2章 幕末という時間
第3章 江戸無血開城
第4章 明治における三舟
第5章 三舟と日本人
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジュンジュン
12
三舟(海舟、鉄舟、泥舟)の江戸城無血開城とその後を知るための足掛かりとしてなら。岩下哲典「鉄舟・泥舟」(23年刊)とは四半世紀のタイムラグがあるとはいえ、情報量が雲泥の差。あとがきによると、原稿量が足りなかったとか。なるほど、話がけっこう横道に逸れるのはそれか。生き方は違えども三人とも「公」に生きたと、一括りなのも少し気になった。2023/09/16
スー
3
三舟について知ることができた。海舟はやはり派手で読んでいて楽しい。鉄舟はまっしぐらに突っ走る。泥舟は徳川を表舞台から降ろすのに手助けしたので自分も表舞台から去った。三人とも生き方が違うが、日本という一つの国の為に活動した。泥舟についてもっと知りたかった。2015/12/15
okatake
1
わかりやすく3舟の生き方を対比しながら語ってくれている。3人ともその生き方は異なるが、1本筋が通っている。時代がその人びとを作ったのか、それとも人物がいたから、時代が変わっていったのだろうか。2013/09/08
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