内容説明
心理学の巨人はいかにして生まれたのか。個人主義者、偉大なる奇人にして普遍的人間。その彼を襲った、二度の精神的危機=「創造の病」。「無限なるもの」との関わりを追いつづけた彼の分析心理学は、宇宙論でもある。錬金術、『易経』からUFOまでに及ぶ知的探究がたどりついた地点とは…。本書は、ユングの豊かな遺産への格好と手引き書である。
目次
第1章 人間ユングとその心理
第2章 元型と集合的無意識
第3章 人生の諸段階
第4章 心理学的タイプ
第5章 夢の源泉
第6章 精神療法
第7章 ユングと反ユダヤ主義者
第8章 結び
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sibafu
5
ユング心理学の本でもあるけど、ユングの生い立ちから亡くなるまで、父親やフロイト、恋人との人間関係なども含めて一冊の本になっている。あまり読みやすくはないが、ユングとその心理学をサラッと知るにはちょうど良い。2014/12/29
ちょっかん
0
心理学者ユングの概説入門書。 以前、フロイトとアドラーを読んだので、ユングも読んでみた。ユングの理論はフロイトがその根幹を担っており、フロイトでは不十分な点を改善した理論であるように感じた。本書によりユングの生い立ちから彼の考えまでザッと理解することができた。 元型と集合的無意識の章が私には印象的で、人間は全員原始的普遍的性質を有し、我々はその土台の上で行動をしているという考えである。 人類学や言語学にも類似した理論が存在するため、偶然ではないであろうが、そこに共時性も感じた。2017/06/19
ホセ
0
[図]2009/07/18
K
0
ユング心理学を形作ったユングの生涯を垣間見る事ができた。 人間は生涯を通じて成長できるという説は、大人になった自分としては心強い話であった。 元型、アニマ・アニムス、個性化、影等詳細は今後他の書籍も当たって掘り下げたいが、答えは自分の中にあるのであろう。2019/07/07