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出版社内容情報
マイケル・コーバリス[マイケル コーバリス]
著・文・その他
鍛原 多惠子[カジハラ タエコ]
翻訳
内容説明
脳は一瞬たりとも休まない。私たちの心は日中の半分はどこかをさまよっている。この「ぼんやり」した状態のとき、意識的にするのとは異なるしくみで脳が活性化し、膨大な記憶が整理され、創造性や共感力が育まれる。人間だけが持つこのユニークな脳と心のメカニズムを解き明かします。
目次
第1章 さすらう脳、さまよう心
第2章 記憶
第3章 時間とメンタルタイムトラベル
第4章 海馬―脳のなかのカバ
第5章 他者の心を読む
第6章 物語を語る
第7章 眠りと夢―闇夜にひそむトラ
第8章 幻覚
第9章 さまよう心の創造性
著者等紹介
コーバリス,マイケル[コーバリス,マイケル] [Corballis,Michael C.]
ニュージーランドのオークランド大学心理学部名誉教授。同大学で修士号、カナダのマギル大学で博士号(心理学)取得後、1968年から77年にかけてマギル大学心理学部で教鞭を執った。おもな研究分野は認知神経科学と言語の進化
鍛原多惠子[カジハラタエコ]
翻訳家。米国ニューカレッジ卒業(哲学・人類学専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もちもちかめ
25
読みにくい、とにかく読みにくかった。英語の本って感じ…原文読んだ方が絶対に読みやすいと思います。よくあるインテリが書いた大学受験の英語読解問題に出そうな。スティーブジョブズ[創造性とはものを結びつける能力だ]一番覚えてるの、この引用。2017/02/21
Toshi53162606
20
「何がマインドフルネスだ、悟ったツラしてんじゃねー、味気のない精進料理でも食ってろ。」と思ってる人にオススメ。 とっておきのアンチ・マインドフルネス本。 近年、精神疾患の流行やファスト・ライフなどへの警鐘として、ゆったりと過ごし、「いま・ここ」に注意を向ける「マインドフルネス」があちこちで叫ばれている。 けれども本書は、過去や未来や他人の気持ちに一喜一憂し、空想や妄想や不安や不注意で頭が一杯になる「マインドワンダリング」こそが、人間を抜きん出た存在にしたということを、進化論と脳科学の観点から明かしている。2022/09/03
eirianda
15
この手の本は、オリバー サックスはじめ多く読んでるので、先に読んだ脳神経の本も含め、記憶についての復習になりました。幻覚についてと創造性についての章がおもしろい。ぼんやりするのは金にならない才能ですが、一攫千金を夢見て今日もぼんやりします。2017/03/24
あっくん
13
ぼんやりとした状態は「マインドワンダリング」と呼ばれ、ぼんやりしている事は悪い事では無く必要な事だと言う事。また、マインドワンダリングは人固有のものだと言う事。期待していた内容と少し違ったせいか、あまり集中して読めなかったけれど…小説の引用や、症例等はなかなか関心を引くものが多かった。調べてみたいテーマも見つかったので読んで良かった。2017/02/14
Kazuo
13
P18「何もしていない脳へ流れる血液の量は作業中の脳の場合よりわずか5~10%少ないだけで、作業中よりは作業中でないときの方が脳内ではより広い領域で活性化していることが分かった」P48「記憶は過去の正確な記録となるべく作られたものではない。むしろ記憶とは、現在のために過去を構築するための情報」P192「音楽を聴いたり、眠りに就こうとする心が自由に彷徨っているときにいわゆる「インキュベーション」によって間接的に造像性を刺激する」。私は何もしていないことが多い(ような気がする)ので、自分への言い訳に便利な本。2016/09/17
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