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出版社内容情報
ヒトはなぜ「美」を理解できるのか? 芸術性とは何なのか? 創造性を生み出すために脳が日々繰り広げる「可塑性」の実体に迫る。芸術脳は生まれつきではなく、シナプスの可塑性にもとづく学習と記憶によって後天的につくり出されるという。環境に適応するために脳内に形成される外界の世界(再現的世界)と脳内に情報を創発させる情報創成の世界が干渉し合うことで、それぞれの新しい世界=創造性が生み出される。芸術とは自分の存在を証明するために脳の外と内が相互作用した結果に他ならない!?
「科学と芸術は、同じ脳の営みであるとはいえ、違う。その両者を止揚し脳の創造の仕組みから芸術を解き明かそうとした。一人の人間としての葛藤も赤裸々に語られており、これが面白くないはずがない」(理化学研究所脳科学総合研究センター特別顧問・甘利俊一氏推薦文より)
甘利俊一先生の推薦文
はじめに
第1章 脳と創造
第2章 再現的世界の役者たち──特徴抽出
第3章 情報創成の役者たち──学習と記憶
第4章 脳と絵画
第5章 筆者の絵画と音楽とダンス
おわりに
参考文献
塚田 稔[ツカダ ミノル]
著・文・その他
内容説明
創造する脳がどのようにつくられ、いかに芸術を生み出すのか?科学者であり芸術家でもある著者が、最新の脳研究から新たな境地へ挑む!
目次
第1章 脳と創造(ダイナミックな脳内世界;右脳と左脳のコミュニケーション;ダイナミックに変化する意識と無意識の世界;創造の五つの手法;脳発達と情報創成;自己認識)
第2章 再現的世界の役者たち―特徴抽出(情報を表現する神経回路網の基本単位はニューロン;特徴をつくり出すニューロンたち)
第3章 情報創成の役者たち―学習と記憶(学習とそのルール;記憶の構造―アトラクタ;コミュニケーションによる情報創成)
第4章 脳と絵画(絵画と視覚脳科学;再現的世界とリアリズム;再現的世界の束縛から脱却したモダンアート;脳内情報表現と絵画)
第5章 筆者の絵画と音楽とダンス(筆者の絵画と創作意思;脳と音楽;脳とダンス)
著者等紹介
塚田稔[ツカダミノル]
1941年、長野県に生まれる。1971年、東北大学大学院工学研究科博士課程修了。東北大学工学部助手、玉川大学工学部助教授、同大学工学部教授、同大学脳科学研究所教授を経て、玉川大学脳科学研究所客員教授、玉川大学名誉教授。工学博士、医学博士。専門は生体情報工学、記憶と学習の計算モデルと実験、脳のダイナミック情報表現。日本神経回路学会論文賞、神経情報処理国際会議功績賞、電子情報通信学会フェロー称号を授与される。絵画では日本画府洋画部専務理事、審査員を務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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