ブルーバックス<br> 分子レベルで見た触媒の働き―反応はなぜ速く進むのか

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ブルーバックス
分子レベルで見た触媒の働き―反応はなぜ速く進むのか

  • 松本 吉泰【著】
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  • 講談社(2015/06発売)
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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062579223
  • NDC分類 431.35
  • Cコード C0243

出版社内容情報

触媒は、なぜ触媒の働きができるのか? 触媒の表面では、何が起こっているのか? 分子レベルでダイナミックに理解する。 透明な液体の過酸化水素水に二酸化マンガンの真っ黒な粉を入れると、ブクブクと酸素の泡が発生した。多くの人にとって、触媒との出会いはこの実験だったと思います。化学を学んだ人にとっては、触媒の重要性は言うまでもないでしょう。化学反応を進めるためには、触媒はほぼ必須です。
 では、なぜ触媒は「触媒の働き」を示すのでしょうか?
 本書は、最新の表面科学によって明らかにされつつある「触媒の働く仕組み」を、やさしく興味深く解説します。

はじめに
第1章 触媒と表面科学
   1.1 1909年7月2日、カールスルーエ工科大学にて
   1.2 20世紀初頭の食糧危機
   1.3 ハーバー-ボッシュ法 
   1.4 不均一触媒反応
   1.5 表面科学の幕開け
第2章 触媒とは
   2.1 化学反応はどの方向に進むか
   2.2 化学反応の速度
   2.3 律速段階
   2.4 触媒作用
第3章 表面科学の戦略
   3.1 触媒反応の分子レベルでの理解に向けて
   3.2 悪魔が作った表面
   3.3 表面科学の戦略
   3.4 アンモニア合成反応のメカニズム
   3.5 過ぎたるは及ばざるがごとし
   3.6 触媒における元素戦略
第4章 固体表面における分子の動き
   4.1 吸着と離脱
   4.2 表面反応
   4.3 実時間で表面上の分子の動きを見る
第5章 触媒研究の最前線
   5.1 触媒というブラックボックス
   5.2 表面科学と触媒との間の深い溝
   5.3 高圧下での表面の構造
   5.4 高圧下での表面反応
   5.5 マテリアルギャップの克服に向けて
第6章 未来を担う触媒へ
   6.1 21世紀の人類が直面する問題:エネルギー危機 
   6.2 太陽光の利用
   6.3 そして人工光合成へ 247
おわりに


松本 吉泰[マツモト ヨシヤス]
著・文・その他

内容説明

化学反応には、自分は変化しないにもかかわらず、反応を進める触媒の存在が重要です。しかしこれまで触媒がなぜ「触媒の働き」をするのかは、ほとんど分かっていませんでした。本書では、最新の表面科学によって解き明かされつつある触媒が働く仕組みを分かりやすく解説します。

目次

第1章 触媒と表面科学(1909年7月2日、カールスルーエ工科大学にて;20世紀初頭の食糧危機 ほか)
第2章 触媒とは(化学反応はどの方向に進むか;化学反応の速度 ほか)
第3章 表面科学の戦略(触媒反応の分子レベルでの理解に向けて;悪魔が作った表面 ほか)
第4章 固体表面における分子の動き(吸着と―つり;表面反応 ほか)
第5章 触媒研究の最前線(触媒というブラックボックス;表面科学と触媒の間の深い溝 ほか)
第6章 未来を担う触媒へ(21世紀の人類が直面する問題:エネルギー危機;太陽光の利用 ほか)

著者等紹介

松本吉泰[マツモトヨシヤス]
京都大学工学部卒、同大学院修士課程修了。東京大学工学博士。米国ピッツバーグ大学博士研究員、理化学研究所研究員、自然科学研究機構分子科学研究所教授、総合研究大学院大学教授などを経て、京都大学大学院理学研究科教授。専門は分光学的手法による固体表面・界面、光触媒、有機半導体における構造と超高速過程の解明。2006年日本化学会学術賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こーた

36
触媒研究は化学の花形だ。ほんのわずかな金属片が、反応効率を劇的に高める。ありふれた空気(窒素)を、価値ある肥料(アンモニア)へと換える。それはまさに現代の錬金術である。魔法の秘密は表面にある。合成化学とはいっけん縁遠い表面科学が、触媒反応のメカニズムを解き明かす。分子はいかにして反応を進めるのか。ハーバー・ボッシュ法から現代までつづく、100年にわたる壮大なハウダニット(How done it)。それはまるで上質なミステリを読んでいるかのような、驚きと興奮にみちている。2016/10/11

calaf

11
触媒の入門書・・・だけではなく、表面科学の入門書でもありました。高真空と単結晶試料というのがこれまでの研究のある意味常識だったのですが、最近では高圧下、そして現実的な試料を用いた測定の領域へも踏み込みつつあるみたいです。2015/07/26

Hajime Ito

3
読書メーター100冊目。大学で学んだ時にはバラバラな知識となりがちな表面科学、熱力学、量子力学、反応速度論、数学などが触媒の働きを明らかにする上でどのように役立つのかが明快に書かれていてそれだけでも面白い本でした。さらに対象を細分化して原子・分子の動きを徹底的に解明する研究の仕方やそのような細分化された研究と現実のギャップに起因する今なお解決されていない研究課題もわかりやすく書かれていて、単なる科学書という枠に留まらない名著だと思います。2015/08/08

NNNNN

1
ラングミュアの吸着等温線はよく見たり聞いたりするけどこんな経緯があって発見されたのか!知らなかった。話の展開も必要な分だけ専門的という感じで夢中で読んでしまった。 STMが高分解能である理由も常々不思議に思っていたがそんな理由だったとは。餅は餅屋というか、「あとは若い者同士で、、」みたいな感じかな。原子のことは原子しかわからないということ。他の物事にも応用できそうな考え方だな〜と納得してしまった。2019/08/12

ダージリン

1
固体触媒は興味ある分野だが、触媒がどのように機能するか分かり易く解説している。特に表面科学の面から詳しく掘り下げており、大変ためになった。触媒の表面構造自体の変化、それを実験的に捕らえる技術など、興味深いトピックが多かった。2016/07/24

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