ブルーバックス<br> 99.996%はスルー―進化と脳の情報学

電子版価格
¥946
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

ブルーバックス
99.996%はスルー―進化と脳の情報学

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062579018
  • NDC分類 007.3
  • Cコード C0240

出版社内容情報

情報爆発から身を守るため人類は情報をスルーするという生き残り戦術を獲得した。没個性化しないための情報の選択と活用法を指南するインターネットやスマホの普及によって流通する情報量は飛躍的に増加した。われわれのまわりを飛び交う全情報量の0.004%しか受け止めていないとしたら、この情報化社会の中で生き残ることができるのか? 進化の過程で膨大な数の遺伝子を取捨選択し、脳を大きくしながら記憶を捨て去ってきた人類が次にすべきことは? 生命科学と脳科学からそのヒントを探る。

「現代は情報爆発の時代といわれています。でも、実際の数字はどうなのでしょう? 本当に情報は爆発しているのでしょうか?(ええと、してます…) しているとしたら、その膨大な情報は、どれくらいスルーされているのでしょうか?(ええと、99.996%がスルーされてます…) この本には、うまく情報をスルーしつつ、自分はスルーされないための『基本情報』が詰まっています。是非、手にとってみてください。」(竹内 薫)

第1章 インターネットが全てを喰った――4大メディアの凋落
第2章 情報が爆発している
第3章 情報量とは何か?
第4章 スルーは当たり前のこと
第5章 脳と情報量とスルー
第6章 進化は情報量とともに
第7章 情報量とスルーを克服するために


竹内 薫[タケウチ カオル]
著・文・その他

丸山 篤史[マルヤマ アツシ]
著・文・その他

内容説明

無意識にスルーしている情報がわれわれを形作っている。インターネットやスマホの普及によって流通する情報量は飛躍的に増加した。われわれのまわりを飛び交う全情報量の0.004%しか受け止めていないとしたら情報化社会で生き残ることができるのか?進化の過程で膨大な数の遺伝子を取捨選択し、脳を大きくしながら記憶を捨て去ってきた人類が次にすべきこととは?生命科学と脳科学からそのヒントを探る。

目次

第1章 インターネットが全てを喰った―4大メディアの凋落
第2章 情報が爆発している
第3章 情報量とは何か?
第4章 スルーは当たり前のこと
第5章 脳と情報量とスルー
第6章 進化は情報量とともに
第7章 情報量とスルーを克服するために―まとめに代えて

著者等紹介

竹内薫[タケウチカオル]
サイエンス作家。1960年生まれ。東京大学教養学部教養学科、同理学部物理学科卒。マギル大学大学院博士課程修了(高エネルギー物理学専攻、理学博士)。「ひるおび!」(TBS系)、「サイエンスZERO」(NHKEテレ)など、テレビでの科学コミュニケーションでもお馴染み

丸山篤史[マルヤマアツシ]
1971年生まれ。大阪大学大学院医学系研究科単位満了退学。医学博士。生命科学(生理学、神経科学、医用工学)専攻。理化学研究所、長岡技術科学大学を経て、基礎生物学研究所在籍。特別協力研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ピンガペンギン

22
人間は知覚した情報量の100万分の1程度しか意識してないそうだ。(P137)無意識の領域が大きいというのはよく言われるので、そうなんだろうと思っていたが、思った以上だった。無意識に働きかけられて、私たちの選択は影響を受けている。暖かい飲み物を飲みながらだと優しい対応になる、硬い椅子に座ると頑固な対応になるなど。また、ネットの中で、思想的な偏りはむしろ緩和されるという研究があるそう。(P189)私も自分が読んだ本の他の方の感想を読んだら、全然違う視点で書かれていることもよくあるので、視野が拡がります。2023/11/20

Humbaba

12
一般社会で生活をするということは、非常に多くの情報と接するということでもある。人間の脳にはそんなに多くの情報を捌けるほどの許容量はない。だからこそ、ほとんどの情報はそもそも認識されずする^している。このスルーするということは決して悪いことではなく、生きていく上で必要になる当然のことといえる。2015/05/09

中島直人

8
(図書館)ツァイガルニク効果、ダンバー数、 アインシュテルング効果、が、何故か印象に残った。この人の本は読みやすく分かりやすいのに、凄く賢くなった気にさせてくれるので好き。2019/12/29

中島直人

8
情報処理、無意識と意識、感情について。印象に残ったのは下記3点。 無意識が感情に影響する ツァイガルニク効果(中途半端な情報を受けると無意識に補おうとしてしまう) 感情のコミュニケーションにおいては、視覚55%、聴覚38%、言語7%2016/01/28

septiembre

7
数字の出し方まで丁寧に書かれているが数字苦手でスルーしてしまいましたW。たくさんの情報をスルーしている。思考においては無意識に自ら作り上げたフレームを少しはずして物事をみると突破口が開けることもある。自分がスルーされないためには相手の無意識部分に働きかけることや自らの怒りや不快感をスルーすることなど対人関係において役に立ちそうなことが多かった。2015/05/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9165091
  • ご注意事項