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出版社内容情報
海洋は約2000年の大循環をしている。ブロッカーはそれをグレートオーシャンコンベヤーと名付け、気候変動との関係を明らかにした
人類の時代といわれる第四紀(200万年前から現在)は寒冷化の時代で、数回にわたり氷期が訪れた。氷期の原因はミランコビッチの歳差運動と考えられているが、それでは説明できない急激な気候変動が発見されていた。ブロッカーはその原因を、グレート・オーシャン・コンベヤーと名付けた海洋大循環の振る舞いに求めた。
そして近い将来、地球温暖化によってコンベヤーは止まってしまうのだろうか?
■著者紹介
ウォーレス・ブロッカー
気候変動研究における現代最高の科学者。今年79歳のブロッカーは、現役のコロンビア大学ラモント・ドーハティー地球科学研究所の教授であり、現在も精力的に研究に励んでいる。2006年、「地球科学分野のノーベル賞」ともいわれるクロフォード賞を受賞。1980年代に発表した、地球規模の海洋循環である熱塩循環(「グレート海洋コンベヤー」)で知られている。人類に起因する二酸化炭素の増大に対して、いち早く警鐘を鳴らした。
内容説明
急激な気候の変動は海洋大循環によってもたらされた。海洋は水温と塩分濃度の違いによって、約1000年のオーダーで沈み込みと湧昇をしながら地球規模の大循環をしている。著者はこれをグレート・オーシャン・コンベヤーと名付け、ミステリアスな気候変動との関係を明らかにした。
目次
第1章 背景
第2章 驚き
第3章 悪者
第4章 謎
第5章 手掛かり
第6章 解答
第7章 立証
第8章 最後の万歳
第9章 完新世のゆらぎ
第10章 アントロポセン(人類の時代)
著者等紹介
ブロッカー,ウォーレス[ブロッカー,ウォーレス] [Broecker,Wally]
アメリカ・コロンビア大学卒業。1959年から、コロンビア大学地球環境科学部地質学科教授。同時に、コロンビア大学ラモント・ドハティー地球観測研究所研究員、地球研究所の委員も兼ねる。気候変動と海洋の関わりを明らかにし、人類に起因する二酸化炭素の増大に対して警鐘を鳴らしている
川幡穂高[カワハタホダカ]
1955年生まれ。1984年、東京大学大学院理学系研究科博士課程地質学専攻修了、理学博士。2005年、東京大学海洋研究所教授、2011年から同大気海洋研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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