ブルーバックス<br> 図解・首都高速の科学―建設技術から渋滞判定のしくみまで

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ブルーバックス
図解・首都高速の科学―建設技術から渋滞判定のしくみまで

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  • サイズ 新書判/ページ数 246p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062578400
  • NDC分類 685.7
  • Cコード C0265

出版社内容情報

都心を貫く首都高速に導入された道路建設の驚くべき技術の数々。2015年3月に全線開業の中央環状品川線の最先端技術も紹介。 1964年の東京オリンピックに先立って開通した首都高速道路。制約の多い都市部に建設するため、首都高速には常に最先端の道路技術が投入されてきた。そこから日本や世界に広まった技術も少なくない。つまり、首都高速道路は日本の道路技術のショーウィンドウであり、首都高速を知ることは日本の道路技術を知ることにつながるのである。
 本書では、2020年に再び開かれる東京オリンピックに向けて、新たな段階に立った首都高速について、建設・運営・保守の舞台裏を余すところなく解説する。とくに2015年春に全線開業予定の中央環状線については、首都高速道路会社の全面協力を得て山手トンネルの未開通部分も含めて取材。詳細に解説した。
 川や海の上にどう建設したのか、渋滞はどう測定しているのか、保守・点検はどう行われているのか、といった基本的なポイントから、箱崎JCTはなぜ複雑になったのか、山手トンネルはなぜ上り下りが多いのか、といった建設の経緯をたどる「裏話」まで、これまで知られていなかった情報も満載している。
 都心環状線から、羽田線、横羽線、湾岸線、深川線を経て中央環状線へ。建設史の流れに沿って、実走スタイルで首都高速の技術をガイド。読んで楽しい科学のドライブへ、さあ出発!

もくじ
第1章 首都高速の原点=都心環状線
1-1 ヨーロッパに続く高速道路
1-2 「日本初の高速道路」は無料だった
1-3 都心環状線はなぜ片側2車線で作られたのか?
第2章 首都高速ネットワーク
2-1 首都高速はなぜ生まれたか
2-2 首都高速道路の誕生
2-3 ネットワークの拡大
第3章 建設技術の発展=羽田・横羽線と湾岸線
3-1 首都高速の「都市間輸送区間」
3-2 住宅地を走るための工夫
3-3 横浜の都市高速道路
3-4 長大橋梁と海底トンネル
第4章 交通管制システム
4-1 渋滞をどう検知するのか
4-2 交通管制室と道路情報提供
4-3 交通障害への対応
第5章 新しい首都高速=中央環状線
5-1 特殊な高架橋と橋梁
5-2 中央環状線の地上区間
第6章 山手トンネルの技術
6-1 山手トンネルはどうつくられたか
6-2 山手トンネルのふしぎ
6-3 中央環状品川線
第7章 ジャンクションと立体構造
7-1 JCTの基本構造
7-2 首都高速の特殊な立体構造
第8章 首都高速の維持管理と未来
8-1 首都高速の特徴
8-2 首都高速を守る技術
8-3 渋滞は減らせるか
8-4 無料化は実現するか
8-5 首都高速の海外展開


川辺 謙一[カワベ ケンイチ]
著・文・その他

内容説明

1962年、東京オリンピックに先立って開通した首都高速道路。制約の多い都市部に建設するため、首都高速には常に最先端の道路技術が導入されてきた。そこから日本や世界に広まった技術も少なくない。2020年に再び開かれるオリンピックに向けて、新たな段階に入った首都高速の建設・運営・保守の舞台裏を余すところなく解説する。

目次

第1章 首都高速の原点=都心環状線
第2章 首都高速ネットワーク
第3章 建設技術の発展=羽田・横羽線と湾岸線
第4章 交通管制システム
第5章 新しい首都高速=中央環状線
第6章 山手トンネルの技術
第7章 ジャンクションと立体構造
第8章 首都高速の維持管理と未来

著者等紹介

川辺謙一[カワベケンイチ]
1970年、三重県生まれ。交通技術ライター。東北大学工学部卒、同大学院工学研究科修了。化学メーカーに入社、半導体材料などの開発に従事。2004年に独立し、雑誌・書籍に数多く寄稿。高度化した技術を一般向けに翻訳・紹介している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

WATA

58
首都高に関するトリビア本。特に「どうしてこんな構造になっているのか?」の解説が詳しい。変わった形の橋・トンネル・ジャンクションは全て、限られたスペースに道路を押しこむための苦肉の策であることがよく分かる。図や写真が多く、都心環状線、横羽線、湾岸線、中央環状線とそれぞれの路線に沿って道の特徴を紹介しているので、まるで旅行ガイドを読んでいるような感覚で楽しめる。交通管制や保守点検工事の様子など、首都高を支える裏側の情報が多いのも嬉しい。普段からよく首都高を走っているので、非常に興味深く読むことができた。2014/09/25

calaf

16
首都高速って、都市部を通っているという事で、他のNEXCOとはいろいろと違った点があるのですね。入口しかない入路や出口だけしかない出路、上り又は下りにしかないSAやPA等々...そもそも、SAやPA自体が少ないらしい...地方に住んでいると、結構不思議な感じ...2014/02/18

Gordon

4
本屋で目に留まり購入。首都高はよく走るけど、なんでこんな複雑なルートなんだろう、出入口わかりにくいなぁ、と思っていたが、建設には用地買収や河川の埋め立て、近隣への騒音や景観まで様々な事に気を使って高度な技術で建設されたと知って素直にスゴい!と思った。山手トンネルが地下のいろんなインフラをかわして通ってるということに驚き。2050年までに無料化とあったが、老朽化対策に巨額の費用が掛かるとか最近もニュースになってたし、今後の動向が気になる。個人的には都心環状線の地下付け替え案に賛成。2017/01/24

砂の中のぴぃたぁ

3
95%が高架橋やトンネルでできている首都高速。東京五輪に間に合うように急ピッチの建設、土地売買の問題、景観、騒音の配慮から、現在の凄まじく複雑なかたちをした首都高が作られたと知った。特に多くの地下鉄、ライフライン、河川が通る山手通りの下に出来たトンネルの技術には本当に驚いた。まさか山手トンネルのすぐ上を地下鉄が通っているとは笑 建設技術だけではなく、安全を維持するために深夜に数100人もの作業員が厳しく点検していることも知れて、より首都高を理解することが出来た。2016/09/17

あすたりすく @本の虫

3
首都高速は、郊外の高速道路と違っって厳しい条件で建設、運用されていることがわかりました。ブルーバックスらしい概説書で、初心者にもわかりやすく、興味が持てました。ただ、建設法の説明などについては少し物足りなさを感じます。膨大な点検箇所をもつ橋脚・トンネルを維持する大切さや、刻々と変化する道路状況を管理する大変さを感じました。普段から首都高速を支えてくださる方々には脱帽です。2014/03/07

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