出版社内容情報
美味しいごはんは、願いを叶える。北のほっこりお弁当ものがたり第6弾。
内容説明
7月に入り、ようやく夏らしい気候になってきた北海道・札幌。晴れてユウと結婚の約束をした千春は、彼と『くま弁』で一緒に働く未来について考え始める。意を決してユウにその気持ちを伝えた千春だったが、返ってきたのは「自分の人生に巻き込みたくない」という予想外の反応で?2人が見ている夢は同じなのかそれとも―?日々悩みは尽きないけれど、少しだけ前に進む勇気がもらえる北のほっこりお弁当ものがたり第6弾。
著者等紹介
喜多みどり[キタミドリ]
北海道出身。第1回角川ビーンズ小説大賞を受賞し、「天空の剣」(書き下ろし)にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
299
今作は旅立ちというのがテーマだったのかな。地味で脇役の桂くんが表舞台にあらわれましたね。ユウは、千春のことを真剣に考えてるから、慎重というか、考えすぎというか……。若いんだから後先考えず、ズバッと行けよ!と思っちゃいましたね。何はともあれ、ハッピーな気持ちになれたし、良かったよ。甘エビのエビフライが、めちゃめちゃ食べたくなりました。ユウも千春も、相手を思いやる気持ちがなんとも微笑ましいですね。相手を思いやる気持ちが、この弁当屋さんの弁当の美味しさの隠し味なのかもしれないですね。2020/01/07
オセロ
111
Kindle Unlimitedにて。作者さん6冊目。 今回もユウ君の美味しそうで優しさが詰まったお弁当が最高。千春の上司でシングルマザーの亀地と息子の絆を繋ぐ甘エビのフライ弁当、迷えるバイトの桂くんを後押しするコロッケサンド、そして今回は子育て中の妻を心配する夫の頼みで千春が“魔法のお弁当”を作ったり。ラストは懐かしの鮭かまが登場して、この2人なら何があっても乗り越えていけそうな気がしますね。2024/02/17
aoringo
95
ハッピーエンド!仕事を辞めてお店を手伝いたい小春と、煮え切らないユウ。結婚を約束した恋人同士なのに随分あっさりしているなと思っていたけど、二人にとっては何の問題も無いみたい。毎回美味しそうなくま弁のお弁当。今回は鮭かま弁当で〆。原点回帰のお弁当はやっぱり美味しそうでお腹が鳴った。2023/01/22
野のこ
73
第6シリーズ、大好きな読友さんからいただいて、私にとって大切な一冊になりました。今までクマ弁の一員なのに存在が薄かった桂くんは今回、夢もわかって新しい一歩に応援したくなった。そしてユウくんと千春ちゃんのそれぞれの結婚の方向性についての違いで、ユウくんにちょっともやもやしたけど、再びのプロポーズのような言葉と大満足のラスト。もしもこれが、うちの夫からのプロポーズの言葉だったら不安でしかないけど、ユウくんだから安心できる♡これで終わりだ!と思ったけどまだ続くん?嬉しい♡ 2020/01/07
ぶんこ
67
遂に千春さんとユウ君が夫婦としてお店を切り盛り。ホッと一安心。今回、いつもはクールな桂君が主役となっていて、憧れのパティシエ榎木さんとの出会いから、クマ弁を辞めて新規開店する榎木さんのお店に移ることとなり、てんやわんや。桂君はクマ弁では、なくてはならない存在だった!千春さんの上司の亀地さんとエイスケちゃんの絆にもウルウル。小さなお弁当屋さんの多彩な物語。2021/06/14