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小惑星探査機「はやぶさ」の超技術―プロジェクト立ち上げから帰還までの全記録

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  • サイズ 新書判/ページ数 390p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062577229
  • NDC分類 538.9
  • Cコード C0240

出版社内容情報

技術者がはじめて明かす奇跡の帰還の舞台裏日本中を感動させたはやぶさの奇跡の帰還の裏には技術者たちの想像を超えた格闘があった。プロジェクト立ち上げから打ち上げ、着陸、帰還、試料分析までの全記録

内容説明

打ち上げから帰還に至るまでの約7年にわたる宇宙の旅で何度も絶対絶命と思われた状況を切り抜けプロジェクトを遂行できた本当の理由とは?企画立案時から開発、運用に携わってきたプロジェクトリーダーと技術者、研究者たちがその時何を考え、どう行動してきたのか、その舞台裏がはじめて明かされる。

目次

第1部 「はやぶさ」の飛行計画(なぜ「はやぶさ」だったのか)
第2部 「はやぶさ」探査機の全貌(往復の宇宙飛行を可能にしたイオンエンジン;イオンエンジンに組み込まれていた冗長性;「はやぶさ」はなぜ「H形」なのか;向きをコントロールする姿勢軌道制御機器;イトカワに迫る光学複合航法;3億キロの彼方での制御を可能にした「地形航法」;素性を明らかにする科学観測機器;「はやぶさ」の目を担う着地用センサー;イトカワの試料採取を成功させたサンプラー;「はやぶさ」を探せ!救出運用の舞台裏;地球のラストショット;もう1つのラストショット。ミネルバが撮った「はやぶさ」)

著者等紹介

川口淳一郎[カワグチジュンイチロウ]
1955年、青森県生まれ。1978年、京都大学工学部機械工学科卒業、1983年、東京大学大学院工学系研究科航空学専攻博士課程修了。工学博士。旧文部省宇宙科学研究所システム研究系助教授、教授を経て、現在、宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所宇宙航行システム研究系研究主幹・教授。同機構の月・惑星探査プログラムグループのプログラムディレクタ、「はやぶさ」プロジェクトマネージャー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

54
はからずもこのタイミングにアップできたことを嬉しく思う。科学的なことは難しくてよくわからなかったというのが正直なところ。日本の宇宙技術を黎明期から概観できたのはよかった。「はやぶさ」にたどりつくためのレベルアップの歴史でもあるし、まだその先もある。研究の道は果てしない。2015/12/04

kaizen@名古屋de朝活読書会

33
#解説歌 swing by 工学班の底力地形航法着地センサー2016/09/21

かいと

10
はやぶさがいろいろなトラブルを乗り越えて、地球に戻ってこれてよかったと思いました。いろいろな観測機器の説明も乗っていたのでおもしろかったです。2015/10/21

0717

7
小惑星探査機と言うより、実は工学実証機で小惑星まで行ってサンプル採集し地球に持ち帰るという技術の習得と確立、運用が目的。1部はプロジェクトマネージャーの川口さんによるはやぶさ帰還までの全貌。2部以降はイオンエンジンを始め様々な機器の技術者からの解説。色んな話が詰まってて内容の濃い本でした。2014/12/11

ポチくん

6
科学技術の分野では「世界初」をやることに意義があるそうだ。米ロの後追いで火星や木星に行っても成果は評価されない。斬新でリスクの高いことに挑もう。それが「小惑星サンプルリターン」に取り組むことになった理由だという。はやぶさ計画の技術力の高さについて、責任者である著者は控えめに書いているが、当時ちまたでは「変態的にスゴイ技術」が使われていると話題になっていたし、はやぶさの帰還を各国の科学者が息を潜めて見守っていたと聞いた。この本の第1部はプロジェクトのあらまし、第2部はより専門的な内容。2部はあきらめました。2020/01/20

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