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出版社内容情報
齋藤 勝裕[サイトウ カツヒロ]
著・文・その他
内容説明
同じ赤でも自ら光を発する赤と光の反射によって見える赤は違って見えるのか?色を認識する視覚と脳の関係、色と光の物理的・化学的関係、色と心の関係、光を使った最先端技術まで光と色彩のさまざまな話題が満載。
目次
第1章 色彩学の基礎
第2章 色彩の生理学
第3章 光の科学
第4章 色彩の化学
第5章 構造色の科学
第6章 色彩の心理学
第7章 未来の光技術
著者等紹介
齋藤勝裕[サイトウカツヒロ]
1945年生まれ。1974年東北大学大学院理学研究科博士課程修了、理学博士。現在、名古屋市立大学特任教授、愛知学院大学客員教授、金城学院大学客員教授、名古屋工業大学名誉教授、名古屋産業科学研究所上席研究員。専門は、有機化学、物理化学、超分子化学、光化学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
32
#説明歌 光から化学物質物理的膜の機能と色彩色覚2019/01/06
bapaksejahtera
13
光が彩なし、色彩として我らが脳内に発現する原理を、光とは何か、その明度彩度色相の分類的詳細、目に光が入り眼球内で屈折しつつその後脳神経で如何に色として認知するかをまず述べる。次いでホタルやネオン等、光る物の仕組み、バラや青空やシャボン玉等、光を受けて発色する多様な現象をその原理に及びつつ説く。更にはその人間心理に与える影響や光を用いた将来技術の展望も一応示す。勿論記述には精粗の偏りがあり、肝心のカラー図版が少い等不満はあるが、甚だ広範囲な色彩・光という身近な現象に係る様々を短い冊子に網羅する。見事である。2022/12/18
pocco@灯れ松明の火
9
再読(視神経と三原色とスペクトル):前回分かったつもりだったのに、全部知識がどっかへ吹っ飛んでいて再読。アカンなぁ・・・。2012/05/24
pocco@灯れ松明の火
9
図書館:1章>プリズム実験の分光と混色。2章>目の構造と視神経伝達。3章>光の正体。電磁波・粒子性・エネルギー。4章>色彩の化学、染め。5章>構造色の化学。6章>色と心理学。 「6章以外は全部習ったのになぁ」と復習しなおし。 2011/07/11
つっきーよ
4
赤青緑が光の三原色になるのは人間の錐体細胞がそれぞれ三色を感じるようにできるているから。色とは波長であり、その長短によって感じ方が変わる。けれど、赤外線のように波長が長過ぎると見えなくなり、また、紫外線のように波長が短すぎても見えなくなる。薔薇が赤色に見えるのは、赤色を反射しているのと補色である青緑を吸収しているから。空が青く見えるのは、酸素などの小さい物質は波長の短い物に反射しやすく(レイリー散乱)青が反射される。逆に雲が白く見えるのは水蒸気のように大きい物は波長が全て反射され(ミー散乱)白く見える。2025/02/13