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内容説明
日本ではようやく本格化した臓器移植は、欧米ではすでに特別な医療ではなくなっている。どうしても脳死判定や心臓移植ばかりが注目されるが、移植医療の本質はまったく別のところにある。拒絶反応、免疫寛容(トレランス)などをキーワードに、移植が成功するか否かのポイントを見る。
目次
第1章 移植医療の新時代
第2章 自分と他人はどう違うか
第3章 トレランスとは何か
第4章 トレランスの破綻
第5章 ステムセルの活用
第6章 クローン技術と臓器移植
終章 臓器バンクと移植医療
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かしぱん
1
移植医療に対して最も重要となってくるのが拒絶反応であることがあらためてよく分かる。著者が角膜移植の専門であることもあって、角膜の例がよくとられていた。第6章の共存の世界の話で自己と非自己の細胞が共存していくことが生命の本質であって、自己を強調しすぎることは本来の姿ではないと思われる。という文章が印象に残る。2011/03/31
さくら餅
0
脳死者から腕の移植が行われていたり、アカゲザルの脳を切り離し生かす実験が成功していたり、医学の進歩に驚かされました。しかしこの本自体かなり古いものなので現代はもっと進んでいるのかも?最近出版されたものと比べると面白いかもしれません。2013/11/26
Wisdom
0
最新科学といっても出版されたの2000年なのでかなり古い(^^;)読んでるうちに東野圭吾の『変身』の結末が浮かんできました。2013/09/18
Skywriter
0
評価:☆☆☆☆ タイトルどおり、移植医療の最新科学から社会的側面まで、日本における移植医療の姿を広く知ることができる一冊2010/01/18