ブルーバックス サッカーボール型分子Ｃ６０―フラーレンから五色の炭素まで

山崎 昶【著】

講談社（1997/04発売）

• サイズ 新書判／ページ数 165,／高さ 18cm
• 商品コード 9784062571685
• NDC分類 435.6
• Cコード C0243

内容説明

１９８５年、炭素原子６０個がサッカーボールそっくりの美しい球状構造をつくるＣ６０分子が偶然に発見された。後のノーベル化学賞受賞につながる発見のニュースは世界を驚かせ、研究のラッシュを引き起こした―ありふれた炭素が究極ともいえるシンメトリー構造をつくるのはナゼか、類似のものがあるのか、何かに使えるのではないか？現在は「フラーレン」と呼ばれる、この科学的ロマンに満ちた謎の多い物質は、意外なことに私たちの身近にある黒い墨や煤の中にも存在する。炭素が持つ多面的な姿にふれながら、Ｃ６０をはじめとするフラーレンの最新像を紹介する。

目次

第１部　フラーレンの発見（新しい炭素分子Ｃ６０発見の衝撃；フラーレンの予言者は日本人）
第２部　五色の炭素―フラーレンから木炭まで（赤い炭素；黄色い炭素　ほか）
第３部　フラーレンと炭素の仲間たち（フラーレンはどのようにできるのか？；“サッカーボール”の仲間たち　ほか）

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[takao]

ふむ

2023/11/04

[Heyryo Motoyama]

フラーレンだけではなく、炭素の同位体について詳しく書かれてある。炭素だけで赤、白、黄、青、黒の5色が出来るとは驚き。実用化を目的としない基礎技術の開発というものが産業の発展を影で支えているのだと思ってしまう。

2017/06/28

[phmchb]

『消えた反物質』の次に読み終わりました。