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内容説明
針葉樹と照葉樹、亜熱帯樹と亜寒帯樹…。世界自然遺産条約に登録されたこの小さな島が育んだ、日本でいちばん豊かな緑。その中をゆく旅で、森の生態と進化の巧妙な仕組みを知る。
目次
第1章 植物の宝庫 屋久島
第2章 渓流沿いの植物を訪ねて(白谷雲水峡→辻峠)
第3章 照葉樹林への路(小瀬田→愛子岳)
第4章 ヤクスギのふるさと(屋久杉ランド→太忠岳)
第5章 照葉樹林の移りかわり(尾之間→蛇ノ口滝)
第6章 亜熱帯の海岸(栗生→中間)
第7章 照葉樹林の懐の中へ(西部林道)
第8章 縄文杉を訪ねて(大株歩道)
第9章 奥岳にわけいる(淀川→宮之浦岳)
第10章 人々と植物の関わり
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
翔亀
34
【シリーズ森16】岩波新書「熱帯雨林」は熱帯雨林のフィールド調査に基づきその生態を知ることができる好著だったが、その著者が屋久島を語っている。屋久島は著者の学生時代のフィールドだったのだ。3年間住み込んで調査をしたらしい。一見、屋久島の主要ハイキングコース(縄文杉コースや宮之浦岳コースを含む)ガイドのようだが、凡百のガイド本とは一線を画す。亜熱帯林-照葉樹林帯-ヤクスギ林帯-亜高山風衝低木林帯という多様な生態、しかも固有種の多い生態をコースに沿って語り尽くすのだ。熱帯雨林ではないのが残念で、その中心と↓2021/05/13
猫路(ねころ)
15
屋久島のマップに動植物についての記述、寄生植物に腐生植物、浮遊性種子についてちょっと興味持ったかも。2025/01/11
淡嶺雲
3
生態学の入門書としてもよいと思う2014/09/17
竜王五代の人
2
屋久島の植物の見どころをコース別に紹介していく本。観光のガイドブックとして、旅のお供にするといいのではないだろうか。亜熱帯から高山帯まで、バリエーション豊かとはいえ、見る目がなければ楽しめないものであるから。2020/12/28
リタ
1
森を歩くことは、植物を知ることである。植物を知ることは、人間の生活を見つめることである。いにしえからの森と人との共生を今一度考えるときが来ている。2014/07/06