内容説明
自分らしく生きるためにはフェミニズムが必要だった―田嶋陽子の自伝的女性学エッセイ!生い立ちに始まり、母、恋人、社会から受けた「女らしくせよ」という縛り。その見えない抑圧から解かれる過程を赤裸々に綴る。現代でもなお、女であるがゆえに悩める女性たちにとって、「女であるがゆえに受ける差別の構造を知れば、もっとラクになる。それを応用して思いっきり自分の人生を生きてほしい」という著者の言葉が心強い。
目次
第1章 気づいたときからフェミニストだった
第2章 女はドレイになるようにつくられる
第3章 小さく小さく女になあれ
第4章 ペニスなしでどこまで人を愛せるか
第5章 抑圧のファミリー・チェーンをどう断ち切るか
第6章 ただのフェミニズムを求めて
著者等紹介
田嶋陽子[タジマヨウコ]
1941年、岡山県に生まれる。元法政大学教授。元参議院議員。1969年、津田塾大学大学院博士課程修了。1972年、法政大学専任教員、1974年、助教授、1976年、教授となり、2001年7月まで在職。大学で講義をするかたわら、テレビ、ラジオ、雑誌などでフェミニズムをわかりやすく説き、好評を博す。2001年、参議院議員(社民党比例区)に。その後、社民党離党を経て、2003年、神奈川県知事選立候補に伴い、参議院議員は自動失職。2004年、ライフハウス友だち村(伊豆市)で「わが・まま教室 友だち村」主宰。2004年、東京で「田嶋塾」開講(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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怜
32
やっぱり、全部読むのは無理だった。もっと、客観的に書いて欲しかったな。まるで自己啓発本みたい2015/01/20
かも
2
★☆☆☆☆男性社会で女性が不利なのは著者に言われるまでもなく分かるし是正が必要とも思う。しかし著者のフェミニズム的主張は理解できない。百人の女性には百通りの生き方と主張する一方で専業主婦という生き方は男の奴隷と全否定する、発祥には諸説あるハイヒールを女の自由を奪うために男が強制したと断定する、など何でもかんでもフェミニズムに結びつける。ハンマーを持つ人にはすべてが釘に見える。ただ親子関係の考察は面白い。著者は母親から「愛という名の支配」を受けたようで、親は子を縛るな、子は親に縛られるなとのこと。2022/10/01