内容説明
なんとなく聞いたことはあるけど、「?」な仏教の世界。有名な禅問答「達磨安心」「趙州狗子」「香厳撃竹」「白丈野狐」など17話を題材に、仏教の壮大な思索の世界をわかりやすく紹介する画期的なマンガ。仏教とは「なぜ生きるのか」を問う宗教であり、この世とはまさに心をみがく修行の場であり、悟りの道は日常の起き伏しにこそあるという。毎日の生活に深い意味を見いだして、生きることを大切に考えることができるようになる本。
目次
禅問答って何?
心は持ってこられるか?―達磨安心
罪はどこに?―罪不可得
仏に帰依するといいことがあるか?―達磨廓然
○とは何のことか?―南泉忠国師をたずねる
〓(かわら)を磨くと鏡になるか?―南岳磨〓(せん)
犬に仏性はあるか?―趙州狗子
「尽十方世界は一顆の明珠」とは何のことか?―玄沙一顆明珠
お経を三千回読んで何が得られるか?―六祖心迷法華転
自分が生まれてくる前は?―香厳撃竹〔ほか〕
著者等紹介
中野東禅[ナカノトウゼン]
1939年、静岡県に生まれる。駒沢大学仏教学部禅学科を卒業し、同大学大学院修士課程を修了する。曹洞宗総合研究センターなどで講師を務める。京都・竜宝寺住職。「医療と宗教を考える会」「日本死の臨床研究会」などを通じて仏教の立場から現代社会に働きかけている
吉祥寺一矢[キチジョウジカズヤ]
1960年、神奈川県に生まれる。1983年「ビッグコミック増刊号」(小学館)掲載「燃えよ初恋・怒りの鉄拳」でデビュー。社会派4コママンガを中心に活躍している
八剣ヒロキ[ヤツルギヒロキ]
1959年、広島県に生まれる。1982年「高一時代」(旺文社)で「アイコ十六歳」マンガ化作品でデビューする。硬派なタッチの骨太な作品作りで若いファンの心をとらえる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。