内容説明
人間関係はむずかしいものである。なぜ、うまくつき合えないのか?なぜ、憎み合うのか?しかし人間関係は、自分を疲れさせることがある反面、大きな喜びをもたらしてくれる源泉でもある。哲学の視点から、友達、同僚、恋人、家族など、人間関係のあらゆる場面で応用できる「考え方のヒント」を提示し、生きていく「糧」となるような関係をさぐる。哲学は、こんなにも生きることを楽にしてくれる。あなたの「なぜ?」を解決する癒しの哲学書。
目次
第1章 対人関係を哲学する
第2章 親子関係を哲学する
第3章 男と女の関係を哲学する
第4章 家族関係を哲学する
第5章 心の癒しを哲学する
エピローグ 人間関係を生きる糧にするために
著者等紹介
梅香彰[ウメカアキラ]
1948年、長野県に生まれる。早稲田大学大学院(哲学科)中退。難解になりがちな既成の哲学研究に飽き足らず、哲学本来のあり方である“生きていくうえで役に立つ”哲学の解釈を模索している。処女作『壁のぶつかった時に読む哲学の本』(光文社知恵の森文庫)では、悩んだときの処方箋としての生きた哲学を、自らの体験を率直に語りながら著し、好評を博した
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感想・レビュー
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ゆり
4
私の凝り固まった思考をほぐしてくれた。 私も「世界対自分」になってるのを自覚しつつも防御に必死になってしまってたが、そこから抜け出すヒントをたくさんもらえた。日々の自分の考えを自省し、少しずつ世界と和解していきたい。2023/06/24
ありうす
0
購入以来、少し読んで積読になっていた。読書人が哲学の知識を実生活に応用する本。雲水がよく「禅を日常生活に活かす」という趣旨の本を書いているが、あれの哲学版。少し説教臭い人生訓で、首肯しかねるところもあるが、読んで何かを身に付けられたら少し楽になれる。ただし、そのためにはある程度の人生経験を必要とする。人生、楽しまねばならない。筆者の人生観は共感できるけど、書いていることは「書を読み認識を変えよう」のみ。他のノウハウは載っていない。少なくとも十年前の僕には実践できないし、だから積読になっていたのだろう。2018/03/20