内容説明
新日本プロレスのレフェリーとして、アントニオ猪木らの試合を2万試合以上裁き、また外国人レスラー担当、マッチメイカー、審判部長を務めた男が、そこにいた人間のみが知るリング内外のプロレスの魅力を存分に語り尽くした!あのベストセラー『流血の魔術最強の演技』における「プロレス革命―エンターテインメント宣言」の原点はここにあった。
目次
第1章 裁定―初めて明かすレフェリーとしての真の闘い
第2章 刺客―テレビが映さなかった外人レスラーの素顔
第3章 道場―日本プロレス界の裏ヒストリー
第4章 巡業―外人バスの中で起こった数々の事件
第5章 死闘―レフェリーだからこそ見えた3カウントの真相
著者等紹介
ミスター高橋[ミスタータカハシ]
1941年、神奈川県横浜市に生まれる。柔道三段。パワーリフティング・ヘビー級初代日本選手権者。プロレスラーとしてもアジア各地を転戦する。1972年、レフェリー兼外国人レスラー担当として、草創期の新日本プロレスに入団。以来25年余にわたりメインレフェリーとしてアントニオ猪木らの試合を2万試合以上裁き、一時期はマッチメイカー、審判部長も務める。1998年、現役レフェリーを引退
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感想・レビュー
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nobody
4
要は、プロレスファンは嘗められているのだ。タイトルマッチに権威を刷り込まれ入場料を高くされて集客されるという構図は本に芥川賞・直木賞という箔がつけられるのと同じだ。真剣勝負だと面白くないだろうから乱闘・乱入・凶器・流血・反則で面白くして盛り上げてやろう、と。これが高橋の謳う「夢と感動を与えるプロレス」だ。高橋の根本的なズレは2つある。真剣勝負だけでは面白くない(=客が呼べない)から演出が必要という考えと、レフェリーも演出のうちという考えだ。プロレス最強神話こそプロレスの魅力の神髄なのである。それのみで世を2023/11/22
pokomoko
3
プロレスとはミュージカルの様なものである。己の鍛え抜いた体で歌や踊りなどの技術を磨きそれを舞台にぶつけるのだ。それを観て「いきなり踊ったり歌ったりするのは変だ」などと言うのは野暮だ。それはそういうものなのだから。それはサンタを信じている子供に「サンタなどいない」というぐらい大人気なく野暮な事なのだ。『筋書き』の件を匂わせつつはっきりと書いていないのはまだ団体に所属していたからか。奇人変人の外人レスラーのエピソードは楽しかった。2009/12/03
アーキー
1
★★★☆☆ 652016/08/17
うたまる
1
「そういえば、不思議なくらいヒールの選手には味わい深い男が多い。反対にベビーフェイスは、意外に薄っぺらだったり、利己主義で傲慢だったり」……新日本プロレス創成期からの専属レフェリー、ミスター高橋の回顧録。外人レスラー係を担当していたため、リング外のエピソードがてんこ盛りで大満足。ハンセン、ホーガン、キッドなど、やっぱ成功するべくして成功したんだな。特に”インドの狂った猛虎”タイガー・ジェット・シンのクレバーなビジネスマン振りに好感。そして、嫌なベビーフェイスって猪木でしょ?猪木はクズだもんなあ(笑)。2015/05/11
ビーフハート
1
著者のプロレス愛が溢れる一冊。2010/11/11
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