出版社内容情報
苅谷 剛彦[カリヤ タケヒコ]
著・文・その他
内容説明
常識にとらわれた単眼思考を行っていては、いつまでたっても「自分の頭で考える」ことはできない。自分自身の視点からものごとを多角的に捉えて考え抜く―それが知的複眼思考法だ。情報を正確に読みとる力。ものごとの筋道を追う力。受け取った情報をもとに自分の論理をきちんと組み立てられる力。こうした基本的な考える力を基礎にしてこそ、自分の頭で考えていくことができる。全国3万人の大学生が選んだ日本のベストティーチャーによる思考法の真髄。
目次
序章 知的複眼思考法とは何か(知的複眼思考への招待;「常識」にしばられたものの見かた ほか)
第1章 創造的読書で思考力を鍛える(著者の立場、読者の立場;知識の受容から知識の創造へ)
第2章 考えるための作文技法(論理的に文章を書く;批判的に書く)
第3章 問いの立てかたと展開のしかた―考える筋道としての問い(問いを立てる;「なぜ」という問いからの展開 ほか)
第4章 複眼思考を身につける(関係論的なものの見かた;逆説の発見 ほか)
1 ~ 1件/全1件
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はっせー
170
常識にとらわれることなく自分の頭で考えるための手段をまとめた1冊と言っていいと思う!私たちは日常暮らしていて様々な常識を何も考えずに受け入れてしまう。そう言ったものが頭の中で積み重なって頭が固くなったり自分の頭で考えにくくなってしまっている。そんな状態から少しでも抜け出せるようにするため自分で問いを立て「なぜ」を追求する。知識と食べ物は似ていると感じた。どちらも体に入れる際に噛み砕く力がなければかえって体に悪くなってしまうからである。批判的な姿勢。まだまだ私には足りないが今後鍛えていきたいと思った!2021/01/07
しょーた
70
複眼思考とは、物事を一面的に捉えるのではなく、複数の視点から把握すること。この思考は、情報を正確に読み取り、論理の筋道を正しく追い、受け取った情報をもとに自分の論理を組み立てる力を養う。本書は複眼思考の身に付け方を具体的に解説している。大切なことは、物事を鵜呑みにしない態度。常識的な見方に出会い、「あぁ、そうか」とやり過ごすのは簡単だが、自分の頭で考えなくなる第一歩でもある。少し立ち止まって自分の言葉で考え直してみる姿勢こそ、自分を取り巻く世界を正しく理解し、自分自身の立場を確立することに役立つと感じた。2015/01/23
hatayan
62
複数の切り口からものごとを考えるノウハウを平易かつ濃密に解説。 考える力を身につけるには、問題点を探し出すだけでなく代案を考えて書き出すのが近道。 規則やルールは一度できてしまうと次第に守ること自体が目的になっていく。当時の事情や一人歩きし始めた理由といった背後の関係に目を向けたい。 抽象的な言葉を使うと何となくわかったつもりになってしまう。難しい言葉は避けて易しい言葉にかみ砕けば言いたいことが正しく伝えられる。 単行本は1996年刊。学生だけでなく社会人も読んでおきたい、もはや古典ともいえる一冊です。2019/03/21
佐島楓
62
ハウツーものの側面と、社会学的見地からの考察が行われているという両方において、勉強になる一冊だった。2016/01/09
ともかず
52
ふーん、と思いながら読んでいた。複合的に見ることは大事だよ、レッテル貼りや偏見せずに公平に物事を見ていこうよ、そんな本でした。ニュースや情報を見るときはきちんとそのソースを確認しようというのはまあわかる話。何かわかったようなわからなかったような、きっと再読はしませんが、いつかまた読んでみたいと思いますとだけは言っておきます。2017/10/10
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