内容説明
バブル崩壊後、「失なわれた10年」なんて言いながら、GDPは100兆円も増えた日本。それで不況と言うのなら、もっと違う生き方を探してみては?こんな疑問を抱えて、著者がイギリスで訪ねたパブは300軒以上。ついに「日本病」に効く「上手な落ちぶれ方」を発見した!「それぞれの階級がすべて満足できるホリデイ」「幸せのウインブルドン現象」「フーリガンが合唱するクラシック」など、毎日新聞ロンドン特派員ならではの機動力で見つけた「楽しい没落」。
目次
第1章 居心地のいい階級社会(イギリスのパブが発する「放射線」の感じ方;同じ階級の人たちが読む同じ新聞が伝えること ほか)
第2章 勝手に生きる美学(島国のイギリスと日本がひ弱な理由;統一試験には絶対に現れないイギリス式教育の底力 ほか)
第3章 没落という名の快楽(本物に触れることができるシステム;幸せのウィンブルドン現象 ほか)
第4章 経済よりも政治が大切な国(国家が衰えても個人は豊かなイギリス;完璧なアメリカ英語を話すNHKアナウンサーの罪 ほか)
著者等紹介
菊池哲郎[キクチテツロウ]
1948年、福島県に生まれる。東京大学法学部を卒業後、毎日新聞社に入社。経済部記者をつとめたあと、1990年から1994年までロンドン特派員。その後、論説委員、経済部長を経て、現在、論説副委員長
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