内容説明
カネを上手に使えて一人前。カネの使い方一つで、人間が大きくも小さくも見える。そのカネを最大限に活かして使う天才が田中角栄だった。高等小学校卒、裸一貫から天下を取り、抜群の政治力を発揮する一方、ときに「金権」と名指しされることもあったが、その名人芸には誰もが一目を置いた。「鬼才」の金銭哲学の奥義を徹底検証し、自らの人生を活かし鍛える。
目次
第1章 角栄流「金銭哲学」を学ぶ
第2章 「活かして使う」“超裏テク”十ヵ条
第3章 カネの使い方で「人生の名手」を目指す
第4章 仰天!「官僚落とし」のミラクル手法―カネは万能ならずの教訓も
第5章 実践編/ビジネス・仕事にどう生かすか―「戦後最大の錬金術師」小佐野賢治との酷似例から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コホーー
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田中角栄(もう一人の主役である小佐野賢治も含めて)といえば、カネの申し子・悪役といったイメージが強いのだが、本作ではカネの効能と活かし方、情報網の整備、人心掌握術等にスポットをあてることで、影の部分には一切触れることなく、稀代の政治家・経営者に仕上げているところに爽快な読後感を与えてくれる(そもそも間違いではないのだが)。2012/03/28
akagami_ext
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人には縛られ、また縛るけども、金にだけは縛られない人物。金が生み出す莫大なエネルギーを、鋼鉄の哲学で方向性を定めているから、常に大砲をぶっ放せる人物。人物自身のバイタリティに金がついて回ったら、そりゃ虎に翼だよなあ。2010/02/19