内容説明
ワインはフランスの大地から生まれ、気候風土と個性を重んじる頑固な人間たちとの格闘の産物、いわば手作りのドラマの結実なのである。現地在住の著者が長年にわたって取材した生のワイン情報。刻々と変化するワイン製造事情を歴史、気候風土から包括的にとらえ、全体像がわかる本。ボルドーの偽造ラベル事件、玉石混交のブルゴーニュの見分け方、新世紀を迎えてたくましい商戦をくり広げるシャンパンメーカーなど、現地の息遣いが伝わってくる。
目次
第1章 最新ワイン事情
第2章 パリのワインとフランス人
第3章 人気と奪い合いのワイン史
第4章 優美なワイン文化の華、世界に冠たるボルドー
第5章 珠玉の酒蔵、ワインのシャンゼリゼ、ブルゴーニュ
第6章 息を吹き返した名酒の宝庫、コート・デュ・ローヌ
第7章 快進撃。時代にマッチした軽やかなワイン、ロワール
第8章 不屈の闘志が純粋な美酒を生む、アルザス
第9章 歴史がある産地の華やかな酒、シャンパーニュ
第10章 歴史の荒波をくぐり質の転換を図った、ラングドック・ルーション
第11章 南フランスの陽光とロゼワイン、プロヴァンス