内容説明
日本国憲法は、どのようにしてアメリカから押しつけられたか?従属の構図はどのように始まったのか?未曾有の平成不況は、昭和20年の「第一の敗戦」に続く、「第二の敗戦」である!護憲派も改憲派も必読の、虚構なき戦後政治の内幕を、豊富な公文書と大胆な推論で暴く、著者畢生の問題作!「平和憲法」で日本はアメリカに呪縛された。
目次
日本国「第二の敗戦」
穴があった降伏条件:SWNCC150/4
「一触即発」の危機
憲法改正
救いの神ジョージ・ケナン
サボタージされた逆コース
マッカーサーの吉田いびり
吉田・マッカーサー・コンパクト
サンフランシスコ講和会議
マッカーサーの第五次介入〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
澄
5
良くも悪くもアメリカとは同盟国でつるんでいくことが日本のため、、、なのかな。真の独立はまだまだ先。2018/11/30
アブストラ
1
『さらば吉田茂』加筆改題。陛下の御名を「昭仁」と誤植したせいか絶版。“マッカーサーは自分自身でつくった、とんでもないジレンマにひっかかってしまったのだった。憲法は、占領統治と全改革の頂点であり、金字塔であり、彼の「偉大さ」の証でもあった。この憲法を恒久化するためには、その生い立ちを隠し、一刻も早く占領を終結する必要があった。占領が長引けば、憲法が怨恨の対象になりかねない。それを避けるためには一刻も早く講和にもっていきたい。だが憲法がある限り、日本には占領継続以外に防衛の手段がない。(114~115頁)。”2016/11/13