内容説明
人の心はどうやって生まれてくるのか?その答えは、その人の父と母との関わりにある。親と子の間には愛だけが通うのではなく、様々な感情と幻想がそこから生まれ人の心がつくられる。19世紀末にフロイトが発見したこの心の成り立ちのしくみをわかりやすく解説。単に父子関係、母子関係のみならず人が生まれてくる前の父と母の心の謎にせまり、人の心の不思議、家族とは何かを解き明かす手助けとなる一冊。
目次
第1章 親と子のこころの謎を解く
第2章 父とは何か?母とは何か?
第3章 癒されることの原点
第4章 「家族幻想」の「真実」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
市松
4
子育て困難の頁が興味深く、今の私に当て嵌まるところが多々あった。昇華出来るよう努めよう。2010/12/20
シフ子
1
2011/9/7off
畦倉充隆
0
文章は割にたんたんとしてて、気が短いぼくはじれったくなるけど、各所で鋭い洞察が続く。藤山、松木の両氏みたいなクセモノじゃないけど、その紳士っぷりが、逆に怖いところなのかもしれない。すごく知識あるなあ。アタッチメントに関する文章は、ホントにそうだなあって、新鮮な気持ちで、うなりながら読んじゃった。関係対象論を知ってから、精神分析に対するリスペクトの気持ちがすごく出てきて、昔は興味がわかなかった小此木御大の本も、今はすごく読みたくなってる。2012/04/06
しまざき
0
フロイトのエディプスコンプレックスと、古沢のアジャセコンプレックスを対比しながら、精神分析の歴史の中での父子関係と母子関係、父子関係から母子関係への推移を追う。2020/01/18