内容説明
紀元前五千年にはじまったといわれる古代エジプト文明は、新王国時代を迎えて頂点を極め、そして衰退への道をたどることになる。政敵に殺されたツタンカーメン、恋に泣いたクレオパトラ。名誉欲、権力争いといった現代にも通じる人間ドラマが、ナイル川の流域で華やかにくり広げられる。古代エジプトとそこに生きた人々を愛してやまない古代エジプト史の第一人者が、独自の史観で展開する、知られざる大文明崩壊の過程とその謎を明かす。
目次
新王国時代(永遠の来世に願いを託して;国力を増大させた植民地政策;ハトシェプスト女王とトトメス三世 ほか)
第三中間期・末期王朝時代(古代エジプト世界の落日)
プトレマイオス朝・ローマ支配時代(アレキサンダー大王とエジプト;運命に挑戦した女王クレオパトラ;コプト教の時代へ)