出版社内容情報
【内容紹介】
美食に溺れ、脳卒中に倒れたバッハ、飲みすぎから肝硬変になったベートーヴェン、大人の女性が愛せなかったブルックナー……。才能あふれるがゆえに抱えなければならなかった天才たちの心と肉体の病に、芸術家の精神状態と作品の関係を精神医学的立場から研究する病跡学(パトグラフィー)の視点から迫る!全40人の病跡・死因一覧表つきで、大作曲家の人間くさい横顔とおなじみの名曲に隠された秘密が見えてくる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とみい
4
梅毒がとても多い印象
gtn
4
17、18世紀の作曲家に梅毒罹患者が多い。それが脳に刺激を与え、優れた作品を生み出す要因になったということだが、当時、梅毒がポピュラーな疾病であったことを知り、少し驚く。2018/02/07
Tatsuya Michibata
2
山田風太郎の『人間臨終図鑑』のような類いの本が好きなんですが、この本はfacebookのお友達から紹介してもらったものです。おもしろいですねー。ただ、1985年の原稿を加筆修正して1995年に出版されている本なので、病名が古い。また、すごく時間がたっているので、その時に「定説」が変わっているかもしれないなと危惧します。(まあ、私には実害が何もありませんが)2016/09/20
えすてい
0
動脈硬化の権威の医師でありクラシック音楽愛好家でもある著者の、著名大作曲家の「病歴」と「死因」をつらつらと述べたもの。ただし、著者の医師としての分析・「診察」による分析ではなく、作曲家の伝記や資料(史料)などからの引用ばかりをつらつらと並べているだけで、「医学的にこの作曲家はどうだったのか」というのは、乏しい。現代の医学の「定説」から見るとかなりデータも古いし、作曲家のパーソナルデータに関しては「間違い」も少なくないので、深読みして鵜のみにし過ぎないことだ大切だ。
くらぴい
0
代表的な作曲家の創作のかたわら蝕む心の病の跡を語ったもの。精神科医が、自らの学識を、愛好する作曲家に照らしています。
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