内容説明
検死局の任務は現場に残された死体からすべてを明らかにすることである。銃で、麻薬中毒で、犯罪で、大都市ではつぎつぎと人が死んでいく。映画スターの不審死、要人の暗殺、飛行機の空中衝突事故など、管内のあらゆる死体の解剖・捜査を担当し、かずかずの難問を解き、犯人を割り出した日本人法医学者の闘いの手記。
目次
ミステリアスな異常死
検死官への道
疑惑の死
四発に銃弾
日本人ノグチの闘い
六つの惨殺死体
麻薬常習者
遺体の身元調査
飛躍する科学捜査
消えた富豪令嬢〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こばまり
37
てっきり日系二世かと思いきや日本生まれ日本育ちとは。現代でも決して容易ではないのに、半世紀以上前に成し遂げた輝かしいキャリアに恐れ入る。担当地区が華やかに過ぎたため活動がそのまま米エンタメ史。彼が白人男性であったなら度重なる罷免騒ぎはなかったのでは。2025/03/06
ユチボンメーカー
2
トーマス野口さんは、あのマリリンモンローを検死した方で、マリリン以外にも大勢の著名人の検死を担当された方。日本人でありながらロスで検視官として活躍された内容が書かれているとのことで読んでみた。内容は当時の覚え書きというか、どんな状況だったのかが伝わってくる感じ。ただ、真犯人は誰かというのがわかるわけではない(当然だけど)ので、淡々と話が進んでいく。こういった方々のおかげで今の検死技術が進歩したのだろう。2019/12/24
失速男
1
地味な仕事ではあるが、ロサンゼルスだとこうなるんだな。2016/07/04
卍ザワ
1
ドラマのC.S.Iの科学捜査の場面と重なる。日本生まれ日本育ちの、この方の業績は、もっと喧伝されて、いいのでは?2012/08/13
shiaruvy
0
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