出版社内容情報
「あらしのよるに」シリーズの続編刊行。オオカミのガブとヤギのメイ・ひみつの友情は、果たして永遠なのか?2ひきの運命は……?あのままでは終われなかった。オオカミのガブとヤギのメイがたどりついたのは希望の森か、それとも哀しみのはてなのか――。「あらしのよるに」シリーズ待望の続編刊行!
木村 裕一[キムラ ユウイチ]
著・文・その他
あべ 弘士[アベ ヒロシ]
著・文・その他
内容説明
オオカミのガブとヤギのメイがたどりついたのは希望の森か、それとも哀しみのはてなのか―。
著者等紹介
木村裕一[キムラユウイチ]
東京都生まれ。造形教室、幼児番組のアイデアブレーンなどを経て絵本・童話作家に。「あらしのよるに」で講談社出版文化賞絵本賞、サンケイ児童出版文化賞JR賞受賞。演劇「あらしのよるに」で斎田喬戯曲賞受賞
あべ弘士[アベヒロシ]
1948年北海道生まれ。旭川市旭山物動園の飼育係のかたわら、絵本画家として活躍。1996年、退職して絵に専念。「あらしのよるに」で講談社出版文化賞絵本賞、サンケイ児童出版文化賞JR賞受賞。「ゴリラにっき」で小学館児童出版文化賞、「ハリネズミのプルプル」シリーズで赤い鳥さし絵賞受賞。「どうぶつゆうびん」でサンケイ児童出版文化賞ニッポン放送賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
164
最終話、この言葉の響きに切なくなる。人生の終わりなんて誰にも分からないけど、物語には残り1話、後数頁と迫ってくる切なさがある。この続きはどこを探しても綴られておらず、心のなかにそっと仕舞うしかない。オオカミのガブとヤギのメイ、仲良くなれないはずのふたりが手と手を取り合ったまま、いつまでも一緒にいられることを願って本を閉じると、また最初から読みたくなる。自らの感想を振り返ると懐かしい記憶が蘇る。あの日があらしだったから、雷が鳴り響いてくれたから、満月を見上げることができた。この作品を描いた著者に感謝したい。2025/02/08
ちさと
37
生きて再会を果たした2匹。だけどガブは記憶を失い、メイのことを思い出せない。まんげつのよるに、2匹は「ともだち」を取り戻せるのか。シリーズついに完結。生きることは成長と共に理性的になり合理的になること。価値観とか身の回りの因習から抜け出して、自分の物差しを確立することの重要性を、物語を通して示唆してきました。だけど忘れてはいけないことがある。気がつかない内に無くしてしまいませんように。2019/03/26
shikashika555
35
『あらしのよるに』シリーズ7冊め。 楽しく心温まるオオカミとヤギの友情。 作中の葛藤もそれぞれの仲間からの突き上げも微笑ましい程度に収まっている。 が、 実際にこういうことは続くのだろうか。 利害が一致せぬばかりか、相手が自分にとってのエサであったら 余裕のあるときならともかく限界に置かれたオオカミがヤギを食べずにおれるとは考え難い。 そんなことは百も承知の上で、まず、相手を信じなければ 良い関係は生まれない。 いつか、本当の友情が生まれるかもしれないという祈りとしてとらえたい。2025/03/14
たまきら
24
さっそく図書館で借りてきました、「完結」のあとの「完結」。自分的にはあんまり納得がいかないんだけれど、オタマとオトンはやっぱりこういうおしまいのほうがすきみたい。…でも、この森も安住の地ではないんじゃないだろうか。う~む。抜本的解決がなされていないような気がしてお尻がむずむずしますが、とりあえず仲良しの友情の永遠なることを。2017/03/23
喪中の雨巫女。
23
何もかも忘れた狼。大事な友を永遠に失うきっかけを作った自分に後悔する山羊だが奇跡がおき再び再開した二人の運命は!2010/10/26