出版社内容情報
『あらしのよるに』シリーズ、第5部。 友だちであることが仲間にばれたヤギのメイとオオカミのガブ。2匹はそれぞれの仲間から、相手のひみつをさぐるようにいわれますが……。 幼児から
内容説明
とてもきのあうおともだちにであったので、なかまに、そのともだちのはなしをした。ところが、なかまは、そのともだちのわるいうわさをおしえてくれた。さあ、どっちをしんじたらいい。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
158
待ち合わせ場所で清らかに語り合う望みは未だ叶わず、シリーズ第5話も危険に満ちている。ガブとメイ、あらしのよるからはじまった秘密が、皆の目に照らされてしまう。森には数多の動物が潜み、ここでも世間と同じように吹聴されてしまう哀しさがある。険しい谷山を乗り越えて雨に濡れるほど、ふたりの仲は温まっていく。雷鳴轟く下で、互いの本当の気持ちを伝えなければ崩れてしまうかも、その恐れを抱きつつ。禁断の恋、周囲はその熱を冷まそうとするけれど、雨が降れば足跡を流す。誰もいない、どしゃぶりの中で、ふたりだけの世界を探している。2025/02/04
ちさと
27
ついに秘密がバレてしまった!メイはヤギ仲間に、ガブはおおかみ仲間に、それぞれ詰め寄られ責め立てられ、心にもないスパイのような事をさせられる事態になってしまいます。あぁ動物界の掟の恐ろしさ。生死をかけた種の戦い。それでもガブとメイの友情は止まらない。「もういくとこまでいくしかないっす(だったかな)」どしゃぶりのひにとった2匹の行動はどういう結末を迎えるのか?!いよいよ物語はクライマックスへ。2019/03/03
ツキノ
22
秘密にしていた二人の関係が目撃されたことによってバレてしまう。「ちゃんと説明してもらおうか」と言われるメイ。ガブも「おまえ、やつらに利用されているのがわからないのか」。なかまとともだち、どっちを信じる?え、どうなっちゃうの?ってところで終わる。(E99-552)2021/04/04
anne@灯れ松明の火
22
私にとっては、思いもかけない展開。確かに、食う側と食われる側の一匹ずつが親しく付き合うということは、他の多くの仲間にとっては、不安の種なんだね。どうする? ガブ! どうする? メイ! 究極の選択だ。2011/08/11
uD
18
『あらしのよるに』第5弾。 状況は穏やかではありません。 秘密がバレてしまい、ガブとメイは選択を迫られます。雷が鳴り響くどしゃぶりの中、2匹はきっと出会った日のことを思い出していたことでしょう。僕も1冊目を読んだときを思い出していました。追う者と追われる者、禁断の友情の行方はどうなることやら。続きが気になります。2019/03/03