内容説明
オウザーク丘陵の小さな農場で、お父さんとお母さんとローズの新しい生活がはじまった。厳寒のさびしい冬がすぎ、凍土がとけて森じゅうがふしぎな活気でわきたつ春、そして作物の生い茂る夏の訪れ―。農場の仕事を手伝いながら、ローズはようやく学校に通いはじめる。クラスにもなじめず、学校が退屈になってきたころ、初めての収穫月をむかえる。ワイルダー一家は、オウザークの豊かな恵みを実感し、明るい希望をいだく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
39
ローラが書いた本ではないのに、ローラの小さな家シリーズの続きのようで、全く違和感がありません。同じようにワクワクとして読んでいます。オウザークに住み着いて1年が経ち、初めての作物の収穫もあり、生活にゆとりが出てきたようで嬉しくなりました。それでも借金を嫌うローラの真面目で頑固なところに共感しつつ、ローラに楽をさせたいと思うアルマンゾの優しさに胸きゅん。訳者あとがきに、マンスフィールドのローラ記念館を訪れた事が書かれていて、百ドル札を隠した文具箱や裁縫箱が展示されていると知り、無性に訪れたくなりました。2017/01/22
はるき
27
愛し合う両親の元で伸びやかに育つローズ。姉妹と一緒に賑やかに育った母ローラと一人娘のローズ、個性の違いが面白い。綿々と繋がれていく家族の絆が美しい。2016/10/30
シュシュ
16
最後の『収穫月』の章で、ローズとローラが夜明け前に、家の前の風景を見ている場面がきれいだった。洪水になってはらはらすることもあったけれど、今度は無事に作物を収穫できて本当によかった。ローズのサイン帳に書いたアルマンゾのメッセージとローラの詩が素敵だった。ローズは友だちもでき、失敗しながらも、少しずつ新しい学校にも、慣れていく。このシリーズも最後まで読みたい。2015/01/25
kagetrasama-aoi(葵・橘)
9
新・大草原の小さな家シリーズ第二巻。ローラのお話は姉妹のお話も沢山出てきて、そこもとても楽しいんですが、ローズは一人っ子。ローズがローラに弟か妹の話をした時のローラの、信仰心に裏打ちされた答えに心うたれました。八歳のローズもちゃんと一人の働き手として扱われていて、時代を感じました。綴り字競争のシーンが大好きです。インガルスのとうさんのこと思い出しました。物が不足していても人は色々と楽しみを見つけるものなんですよね!感動します。2018/04/08
dai
2
新しい家、新しい友達との出会い。学校をサボっちゃったり、ローラ譲りのスペリングで活躍したり。ローズの日々はローラと同じように素敵だ。2020/01/31