内容説明
ある日クーリーさんがミズリー州から持ち帰った1枚のリンゴの写真。それを見てローラとアルマンゾは、〈大きな赤いリンゴの土地〉へ移住しようと決意する。そして、大草原に夏がおとずれはじめたころ、ふたりは幌馬車に家財道具を積み、7歳の娘ローズをつれて、両親の住むサウスダコタをあとにした。きびしくも楽しい長旅のあいだに、ローズはたくましい大草原の少女へと成長していく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
38
ダコタのデスメットに見切りをつけ、ミズーリのマンスフィールドへ移住する馬車旅を、ローラが綴った日記で読みましたが、こちらはローラの一人っ娘ローズ目線での物語。著者はローズの養子で、ローズ亡き後にオウザークでの生活を書いています。ローラの開拓旅日記と微妙に違う面もあって楽しめ、文体もローラと似ていて読みやすいです。厳しい開拓の時代には、男性の大らかさ懐の厚さ、女性や弱い者を労わる心が大切で、アルマンゾはまさに男の中の男。実に優しい。厳しい生活だからこそ、平常心を保ち穏やかに暮らせる男性は貴重だと思うのです。2017/01/21
はるき
30
ローラの娘、ローズの視点で送る日々。インガルス一家とはまた違う魅力がある。勝ち気で勇ましく、家族のために頑張ってきたローラも今や頼もしい母だ。苦難が多い日々だが、開拓時代の人々の情熱に圧倒される。2016/10/30
シュシュ
17
ローラの娘のローズの物語。ローラが書いた『わが家への道』と同じ頃の話がローズの目線で脚色された物語になっていて、面白かった。ローラとアルマンゾがどんな大人になりどんな親になったのかということが見られて嬉しい。ミズーリに落ち着き、冬になる前に急いで納屋を作らなければならなくなった時、近所の人たちが知らない人も含めて大勢で手伝いに来てくれて1日で建てることができた。自分でなんとかするのも当たり前だけど、助け合うのも当たり前という感じがした。アメリカの開拓精神っていいなと思う。2015/01/23
kagetrasama-aoi(葵・橘)
11
新・大草原の小さな家シリーズ第一巻。作者はローラの娘のローズの養子になった人物(男性)です。前半は「ローラの旅日記」とかなり被っていますが、覚書のメモを少し脚色した内容だった「旅日記」に比べて、少女のローズの視点で書かれているので、新鮮な気持ちで読めました。後半は父アルマンゾと母ローラの人となりが描かれていて楽しいです。一番感動したのは近所の人達が納屋を作るのを助けに来てくれたシーンです。開拓者たちはこうして協力しあっていたんですね。ローラの言葉「要は、自分が生活をどう見るかにかかっているのよ。」が素敵!2018/03/28
ゆき
5
子どもの頃、夢中で読んだローラの大草原の小さな家シリーズ 。 ふとしたきっかけで、ローラの娘ローズを主人公にした小説が出ているのを知りました。作者は、小さな家シリーズの権利を引き継いでいるローズの養子です。 うん、この本も面白い。何冊か出ているので続きを読んでいこう。 自分達で家を作り畑を耕し狩をして。昔の人は本当に働き者だなぁと思います。 そして食べ物の描写がとても美味しそうでお腹が空いてくる♪2014/10/13
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