出版社内容情報
掌から溢れ出る巨匠の世界。横山大観の代表作からめったに見ることができない作品まで、その生涯を辿りながら鑑賞できるお得な一冊!掌から溢れ出る巨匠の世界。横山大観の代表作からめったに見ることができない作品まで、その生涯を辿りながら鑑賞できるお得な一冊!
佐藤 志乃[サトウ シノ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
18
京都で横山大観展が今年7月まで開催されていた。この本ではコンパクトに大観の一連の作品を知ることができる。東京美術学校で岡倉天心に師事し、明治・大正・昭和を生き抜いた。大観といえば、表紙のように富士山の絵の印象があるが、本格的に描いたのは大正期から。日本画とは明治以降に西洋画に対抗して作られたもので、その中心にいた。日本画の特徴は余白。彼の絵は「朦朧画」とよくも悪くも言われ、明治人の気概をもって生き抜いたことがこの本から伝わってくる。旧居を横山大観記念館にしている。今度上野の美術展のついでに行ってみよう。2018/08/12
とみやん📖
11
少し前に横山大観記念館へ行ったのをきっかけに横山大観の作品が気になり始めた。明治元年に水戸藩士の子として生まれた大観が、西洋列強との対比の中で日本画を確立していったことが理解出来た。気迫や気骨を備えた代表的な明治人の姿が作品を通して感じられる。手元に置いて何度も眺めたい一冊。2021/01/23
風に吹かれて
10
横山大観の画業と生涯をコンパクトにまとめてある。約120点の作品を収録。日本に誇りを感じていた大観。人生のちっぽけさを感じてしまいそうな雄大で美しく、そして恐ろしい自然の営み。色々な意味で(戦時、「大観」という戦闘機は、大観の寄付で作られた、など)大観は信念の人であったのだろう。2018/07/10
takakomama
4
横山大観の生涯とオールカラーの作品121点。「横山大観」展の予習と復習。私のお目当ては、「夜桜」と「紅葉」で、実物をうっとりと観てきました。大観と言えば、富士山のイメージでしたが、いろいろ描いてるんですね。2018/05/21
kaz
2
生誕150年横山大観展に伴うもの。サブタイトル「巨匠・大観の生涯を掌で! 121点掲載!」のとおり、大観の画風の変遷がよくわかる。日本美術院の頃、朦朧体に傾斜した頃、琳派の影響が強く見られる頃、巨匠としての富士山、生々流転等、時代を追って眺めてみるのも面白い。2018/05/04