地球にちりばめられて

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  • サイズ 46判/ページ数 314p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062210225
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

留学中に故郷の島国が消滅してしまった彼女は、同じ母語を話す者を捜しに、大陸をわたる旅に出る。言葉のきらめきを発見する越境譚。留学中に故郷の島国が消滅してしまった女性Hirukoは、ヨーロッパ大陸で生き抜くため、独自の言語〈パンスカ〉をつくり出した。Hirukoはテレビ番組に出演したことがきっかけで、言語学を研究する青年クヌートと出会う。彼女はクヌートと共に、この世界のどこかにいるはずの、自分と同じ母語を話す者を捜す旅に出る――。

誰もが移民になりえる時代に、言語を手がかりに人と出会い、言葉のきらめきを発見していく彼女たちの越境譚。

多和田 葉子[タワダ ヨウコ]
著・文・その他

内容説明

留学中に故郷の島国が消滅してしまった女性Hirukoは、ヨーロッパ大陸で生き抜くため、独自の言語“パンスカ”をつくり出した。Hirukoはテレビ番組に出演したことがきっかけで、言語学を研究する青年クヌートと出会う。彼女はクヌートと共に、この世界のどこかにいるはずの、自分と同じ母語を話す者を捜す旅に出る―。言語を手がかりに人と出会い、言葉のきらめきを発見していく彼女たちの越境譚。

著者等紹介

多和田葉子[タワダヨウコ]
小説家、詩人。1960年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。ハンブルク大学大学院修士課程修了。文学博士(チューリッヒ大学)。1982年よりドイツに在住し、日本語とドイツ語で作品を手がける。1991年『かかとを失くして』で群像新人文学賞、1993年『犬婿入り』で芥川賞、2000年『ヒナギクのお茶の場合』で泉鏡花文学賞、2002年『球形時間』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、2003年『容疑者の夜行列車』で伊藤整文学賞、谷崎潤一郎賞、2005年にゲーテ・メダル、2009年に早稲田大学坪内逍遙大賞、2011年『尼僧とキューピッドの弓』で紫式部文学賞、『雪の練習生』で野間文芸賞、2013年『雲をつかむ話』で読売文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞など受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

409
平易なのか難解なのか、よくわからない小説。キー・コードは言語なのだが、言語の可能性を問うているようにも、またコミュニケーションの不可能性(少なくても困難さ)を問いかけているようにも見える。そもそも言語そのものも、その実態が曖昧である。失われた国家(日本)の失われた言語の一方で、Hirukoはパンスカを考案し、それをコミュニケーションの道具としている。6人の話者が登場するが、彼らの母語(その概念もあるいは疑わしいかもしれない)は、全て違っているし、まて彼らは基本的に複数の言語を操っている。そこにある種の⇒2023/06/06

starbro

258
昨年12月に読んだ「太陽諸島」が好かったので、三部作全作品を読むこととしました。多和田 葉子、2作目です。 まずは第一部、ユーモアとアイロニーとメタファーに溢れたコスモポリタンな作品、ムーミンが私の地元新潟に亡命していたとは思いませんでした(笑) 続いて第二部「星に仄めかされて」へ。 https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=00001907512023/02/20

なゆ

135
これは…深い深い余韻を残す、多和田さんにしか書けないであろう話。言葉をめぐる壮大な話。興味深いのは、恐らく“日本”という国はなぜか消滅していて、“鮨の国”と呼ばれている事。ヨーロッパ留学から自国に帰れなくなり、移民となってデンマークで働くHirukoが、母語で話せる人を探す旅。本の中では国境線も薄く見え、Hiruko独自のスカンジナビア共通言語パンスカで言葉の壁も低くなり、性別のお引っ越しも気にならない。四つの言葉が飛び交うなか、音のない言葉にみんなで耳と目をかたむけて理解しようとする場面がとても美しい。2018/09/20

KAZOO

134
本当によく考えられている物語だと感じました。私はこの方の本を読んでいると福永武彦さんや連城三紀彦さんを思い出します。頭のいい方でいらっしゃる感じです。この物語でもヒルコとかスサノオとかいう人物が出てきてむかしの古事記の時代を思い出させてくれます。ある意味国がなくなったりして昔の時代ウィをイメージさせたり言葉というものの発生をイメージされているのかもしれません。考えすぎかもしれませんが非常に楽しめます。2019/03/15

nico🐬波待ち中

132
やっぱり多和田さんの文章好きだな、と夢中になって読んだ。ヨーロッパ留学中に故郷の島国(日本)が消滅してしまった女性Hiruko。自分の祖国も母語も無くなったHirukoは大陸で生き抜くため新しい独自の言語を作る。その逞しさと自由さが清々しい。そして同郷人を探すため大陸を渡り歩くHirukoの強さに感動した。旅の途中で出逢った、国も言語も異なる仲間達との交流もいい。仲間の一人のセリフ「僕らはみんな、一つのボールの上で暮らしている。遠い場所なんてないさ。いつでも会える。何度でも会える」が印象的な心地好い物語。2018/10/31

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