出版社内容情報
梨園の序列や裏世界、役者の芸と私生活の真実を、市川猿之助家(澤瀉屋)に生まれた歌舞伎研究家・喜熨斗(きのし)勝氏が書き尽くす当代の人気役者たちの、舞台の上では決して見られない、芸と血筋の熱い裏側に迫る。
梨園の序列や格差、裏世界、役者バカの私生活、女たちの役割を、市川猿之助家(澤瀉屋)の一族に生まれ育った歌舞伎研究家・喜熨斗勝(きのしまさる)氏が書き尽くす!
第一章 「海老蔵と花形役者たち」 市川海老蔵 坂東玉三郎 市川中車 松本白鸚・幸四郎・市川染五郎 中村福助・芝翫・児太郎 堀越勸玄 市川團子
第二章 「猿之助と花形役者たち」 市川猿之助 中村獅童 片岡愛之助 中村勘三郎・勘九郎・七之助 尾上菊五郎・菊之助・まほろ
特別講座・ 歌舞伎界の「格付けと格差」 5年後のツートップと最高幹部たち
対談・ 小道具さんが見てきた 「舞台裏と役者の素顔」
第三章 「梨園の女たちは何をしているのか」 御贔屓筋と先輩役者へのご挨拶はマスト ・「お上がりやす」を真に受けてはいけない ・ 着物でわかる女たちの格 ・ お祖母ちゃんは特別な存在
第四章 「歌舞伎役者の裏の苦労と私生活」 花街の総見 ・ 役者同士の飲み会 ・ 験を担いで毎日同じことを ・ 芸の伝授はマンツーマン ・24時間いつも役者顔 ・ ファミリーを作る ・ ”役者バカ”をお許しください
名所と史跡を散歩する 浅草 「歴史はこの地で刻まれてきた」
歴史読み物 「出雲の阿国と團十郎の物語」 歌舞伎を生んだ男と女
第五章 「もっと知りたい歌舞伎界のあれこれ 」大向うのしきたりと秘術 ・とちる役者 ・ 外題 ・ 辞世の句に見るそれぞれの生き方 ・ 本当に舞台で死んだ役者の話 ・ 八代目中車の妾宅と本宅 ・吉右衛門直伝の別れの蕎麦の食べ方
特別対談 「華があり情もある歌舞伎役者たち」 関 容子
歌舞伎年表 阿国の登場から第5期歌舞伎座の開場まで
役者の繋がりが一目でわかる 歌舞伎各家の 「家系図」
喜熨斗(二代目市川小太夫)家の「親子の物語」
喜熨斗 勝[キノシ マサル]
著・文・その他
内容説明
「自分には何が足りないか」を必死に考えている。役者としての「生き様」を継いでいく。梨園で生きていくことは、それほど簡単なことではない。プロ精神の塊りは「そこまでやって、初めて芸でしょ」。バックも何もない「実力で這い上がってやる」。当代の歌舞伎役者達の、舞台の上では決して見られない、芸と血筋の熱い裏側に迫る。
目次
1 海老蔵と花形役者たち(市川海老蔵―「自分には何が足りないか」を必死に考えている;松本白鸚・幸四郎・市川染五郎―役者としての「生き様」を継いでいく ほか)
2 猿之助と花形役者たち(市川猿之助―プロ精神の塊りは「そこまでやって、初めて芸でしょ」;中村獅童―バックも何もない「実力で這い上がってやる」 ほか)
3 梨園の女たちは何をしているのか(御贔屓筋と先輩役者へのご挨拶はマストで超重要;「お上がりやす」を真に受けてはいけない! ほか)
4 歌舞伎役者の裏の苦労と私生活(ファミリーを作り弟子と仲間を育てる;御贔屓筋の開拓・確保 今また復活した花街の「総見」 ほか)
5 もっと知りたい歌舞伎界の「あれこれ」(大向うの「しきたりと秘術」;「とちる役者」は高くつく? ほか)
著者等紹介
喜熨斗勝[キノシマサル]
1935年10月3日、神奈川県鎌倉市生まれ。父は歌舞伎役者・二代目市川小太夫。伯父は初代市川猿翁(先々代猿之助)。当時、世は第二次世界大戦中であったため、歌舞伎役者としての基鮮的修行が出来ず、独学で新劇俳優を目指す。鎌倉学園中学・高等学校在学中は演劇部発足に参加し、6年間、専ら部活動に没頭。放課後は「劇団 民芸」の演出家・松尾哲次氏の研究会で、演出と演技を学ぶ。明治大学・演劇学科に入学し木下順二、大木直太郎先生らの指導の下、劇団活動に専念。卒業後は「文化放送」に入社し、アナウンサーとして活躍。1963年にフリーに転身後は、数多くの番組の司会・ナレーターを担当。1990年代に入り、東京都文京区で自治体が経営するケーブルTVに開局から参加。番組制作者として数多くの番組を制作する。ワイドショウにゲスト出演したのがきっかけとなり、幼少のころの「歌舞伎の家」での経験を土台にTVでの発言機会が増える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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