いのち

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062208789
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

小説一筋に生き通したわが生と、忘れえぬ人々の死に様――。大病を乗り越え、命の火を燃やして書き上げた、95歳、最後の長篇小説。大病を乗り越え、命の火を燃やして書き上げた、95歳、最後の長篇小説。
ガンの摘出手術と長い入院生活を終えた私は、秘書のモナに付き添われ、寝たきりのままで退院した。収まらない痛みに耐える日々、脳裏に甦るのは、これまでの人生で出会った男たち、そして筆を競った友の「死に様」だった――。ただ一筋に小説への愛と修羅を生きた女の、鮮烈な「いのち」を描き尽くす、渾身の感動作。

瀬戸内 寂聴[セトウチ ジャクチョウ]
著・文・その他

内容説明

ガンと心臓の病に襲われ、痛切な“老い”に直面した私。脳裏に蘇るのは、70年近い作家人生で出会った男たち、そして筆を競った友の“死に様”だった―。ただ一筋に小説への愛と修羅を生きた女の鮮烈な“いのち”を描き尽くす、渾身の感動作!

著者等紹介

瀬戸内寂聴[セトウチジャクチョウ]
1922年、徳島市生まれ。東京女子大学卒。1957年、「女子大生・曲愛玲」で新潮社同人雑誌賞、1961年『田村俊子』で田村俊子賞、1963年『夏の終り』で女流文学賞を受賞。1973年に平泉中尊寺で得度、法名寂聴となる(旧名晴美)。1992年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、1996年『白道』で芸術選奨文部大臣賞、2001年『場所』で野間文芸賞、2011年『風景』で泉鏡花文学賞を受賞。1998年『源氏物語』現代語訳を完訳。2006年、文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鉄之助

222
なんと、往生際の悪い寂聴さんよ! それが彼女の、魅力でもある。出版社が「これが最後の長編小説」と謳う一冊だが、赤裸々なこれまでの情事の数々が語られている。そして、関わった数々の親しい人々の「死」。大病から復活し、最近は元気な姿をテレビなどで見られるようになってうれしい限りだが、「不倫がなければ世界の名作は生まれなかった」と、言い切る彼女がまぶしく見える。2020/10/27

starbro

152
瀬戸内 寂聴、95歳、最後の長編小説ということで興味を持ち読みました。瀬戸内 寂聴、初読です。内容的には、著者が一番仲良く付き合っていた2人の作家、大庭みな子と河野多恵子の交遊録的私小説です。内容的には、あまり興味がわかず、今後著者の他の作品を読むかは微妙です。但し、95歳でこれだけ創作意欲があるのは素晴らしい!2018/01/16

ナイスネイチャ

151
図書館本。90歳を過ぎての私小説。仲の良かった二人の作家さんとの回顧がほとんどでちょっと面白みに欠けていたかな?すいません。2018/03/18

優希

77
最後の長編小説と銘打ってはいますが、自伝なのか小説なのか明確な判断がつきませんでした。大病、命といった事柄に向き合っているせいか、遺書のようにも感じられます。寂聴さんにとって命とは書くことであり、小説家であることなのかもしれません。実名で登場する人もおり、小説一筋の愛と修羅場をくぐり抜けてきた一作家の生き様を精魂込めて描き切ったと言えるでしょう。2018/05/07

結衣花

58
祖母からの借り本。自分の中の瀬戸内寂聴像が愛に恋に生きた人、という詳細を知らない漠然としたものだったのでいきなりの長編随筆は少しばかり苦しかった。世代なのか性格なのか、ある意味 悪気のない開けっぴろげなお話に実名も登場されるので小心者としては勝手にはらはらと落ち着きませんでした。すべての文脈を受け入れ噛み砕くにはまだまだ人生の段階が足りないと率直に思った読後です。2018/08/19

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