渋カジが、わたしを作った。―団塊ジュニア&渋谷発 ストリート・ファッションの歴史と変遷

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渋カジが、わたしを作った。―団塊ジュニア&渋谷発 ストリート・ファッションの歴史と変遷

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  • サイズ B6判/ページ数 310p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062205023
  • NDC分類 593.3
  • Cコード C0095

出版社内容情報

団塊ジュニアにとって「青春」の象徴である「渋カジ」について初めてまとめられた本。団塊ジュニアは感涙必至の一冊。1985年、当時主流だったDCブランドに対するカウンターカルチャーとして、アメカジに身を包んだ若者集団“チーム”が渋谷にこつ然と現れた。渋谷センター街を拠点としたかれらのファッションは、口コミで東京都内の高校生に広がり、やがて“渋カジ”と呼ばれるようになった。本書は、1985年のアメカジから1988?89年の渋カジ、1990年?91年のキレカジ、ハードアメカジ、1991?92年のデルカジまでのアメカジをベースにした7年間のストリート・ファッションの変遷を「渋カジ」と総称し、その誕生の経緯、細かいスタイルの変遷を詳細に記録したものである。

渋カジは、1967?1977年生まれのおよそ10年の世代が経験した大きな流行で、戦後のアメカジの流行のなかで最も規模の大きいものだった。主な担い手は1971?74年生まれの団塊ジュニア世代(世代人口は800万人超)。男女共通の流行としてまるで“学外の制服”のように、世代全体で楽しんだのである。本書は、日本のファッション史の貴重な記録であり、この世代の青春時代の“回顧録”でもある。

また、渋カジのカリスマショップだったラブラドールリトリーバーの中曽根信一、ジョンズクロージングの河原拓也、渋カジのミューズだった女優の田中律子ら、15人の渋カジ関係者のインタビューも掲載。〈リーバイス〉のヴィンテージのGジャンの“セカンド”という呼び名や、ハードアメカジの制服的存在だったレザージャケット〈バンソン〉のTJPが生まれた経緯など、初めて明らかになる歴史的な事実も満載である。

著者はGQ JAPAN、SWAG HOMMES、Fashionsnap.com、東洋経済ONLINEなどで健筆をふるう気鋭のファッションジャーナリスト、増田海治郎。「団塊ジュニア世代は“不遇の世代”ではなく“七転び八起き世代”である」というメッセージを込めた、シンプルで力強いあとがきも必読である。

第1章 渋カジ誕生前夜
第2章 渋カジが誕生してから終焉するまで
  アメカジ期
  渋カジ期 
  キレカジ、ハードアメカジ期
  渋カジの多様化=終焉期
第3章 渋カジとチームの関係
第4章 それぞれの渋カジ物語
第5章 渋カジ・ショップ・マップ
第6章 団塊ジュニアは“七転び八起き世代”である


増田 海治郎[マスダ カイジロウ]
著・文・その他

内容説明

団塊ジュニア世代は不遇の世代ではなく、“七転び八起き世代”である。気鋭のファッションジャーナリスト渾身の一冊!戦後最大のアメカジ・ムーブメントの真実が今、明かされる!

目次

第1章 渋カジ誕生前夜
第2章 渋カジの誕生から終焉まで
第3章 渋カジとチームの関係
第4章 それぞれの渋カジ物語
第5章 渋カジ・ショップ・マップ
第6章 団塊ジュニアは“七転び八起き世代”である

著者等紹介

増田海治郎[マスダカイジロウ]
ファッションジャーナリスト。1972年生まれ。埼玉県出身。神奈川大学卒業後、出版社、繊維業界紙などを経て、2013年にフリーランスのファッションジャーナリストとして独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

33
読んでるうちに高校時代にタイムスリップしました。地方在住でしたが、ポパイやホットドックプレスに出てくる東京の若者達のファッションに憧れてたなぁー。本著はバブル期に全盛だった渋カジの変遷を分析した本。アメカジ、キレカジ、ハードアメカジ、チーム‥‥いまでは死語なフレーズと、綿谷寛のイラストが妙になつかしい。著者はファッションジャーナリストで、渋カジの中心だった団塊ジュニア世代。就職氷河期など社会に出てから苦労している世代ですが、高校時代は黄金期だった。最近の中年向けオシャレ本はここがターゲットなのかな。2018/02/09

kenitirokikuti

7
著か図書館にて。著者は1972年埼玉県生まれ。高校のときときにバブル期で、大学入試が倍率的に受験地獄(浪人生も多かった)、そして大学卒業したら就職氷河期だったそうな。逆に高卒は就職に困らなかった、という証言に虚を突かれたが、たしかにそうだなぁ。2021/04/29

anken99

3
想像以上の完成度の高さで、心底味わい尽くすことができた。著者は1972年生まれで自分と同い年。まさに「渋カジ」の時代を高校生として存分に過ごした世代である。本書の構成は、渋カジの歴史と検証・解説、当時の渋カジ有名人たちへのインタビュー、あのころの渋カジショップマップと解説という3本仕立て。渋カジ黎明期から晩期にかけての歴史を、アイテムと人種、世相などと組み合わせて振り返るくだりは、読む進めるだけで当時の熱気が蘇って熱くなる。団塊ジュニアはつらい世代?いや、だからこそ熱い時代を過ごしてくることができたのだ。2021/01/10

kate

2
同世代なので面白く読んだ。でも、当時東京にいて渋カジを作り上げた私立高校生たちと、地方在住者とのあいだにタイムラグがあったことは、この本で初めて知りました。2017/04/08

takao

1
ふむ2019/10/03

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