出版社内容情報
雑誌掲載時のカラー原稿を完全再現。全巻合計120ページのカラーで魅する源氏絵巻。大きなA5サイズで堪能する“大和源氏”完全版愛する人は数知れず。しかし光源氏(ひかるげんじ)が求める愛は、ここにはない。藤壺(ふじつぼ)の宮(みや)の懐妊、それは光源氏が父を裏切った末の不義の子だった。そんなとき、妻が子を宿す。源氏は生まれてくる我が子に救いを見いだすが、それを知った愛人が正妻を苦しめ……。
読むだけで、源氏物語がよくわかる。ハードカバー愛蔵仕様。
大和 和紀[ヤマト ワキ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sofia
49
活字が先でのマンガなのでおもしろさ倍増。 2巻はストーリー的にもツッコミどころ的にもドロドロ的にもさすが源氏物語、語り継がれるだけあるなと感じる。まあ、いろいろな問題が起きる元凶は光源氏なんですね。価値観が現代とは違うのだとわかっていてもツッコミたくなります。2019/10/06
たまきら
45
源氏物語の影の主役・六条御息所と悲しき正妻・葵上が表紙です。まだコンピュータがなかった時代の美しいイラストにうっとり。再版の際修正とかしたのかなあ…全然紙とかの劣化を感じないです。今読み返すと初々しい紫の上、愛に苦しむ六条御息所ら各女性たちの描写がとても丁寧で、うっとりしました。うっとりするけどむかつくなあ、一人の女性だけを大切にしないバカ男。娘さんは夢中になって読んでいます。2023/05/27
bakumugi
12
年下との恋に執着する六条御息所が怖いと思ったり、藤典侍の熟年の恋が見苦しいとおもったりしていたが、恋って生きる力なんだな、と今は思う。愛はどんなことも受けいれる力、恋は相手のすべてを奪い取りたい思い。光源氏は自分本位な母への恋慕ばかりがあって愛がない気がするんだよな…。女は待つしか出来ない時代にあって、恋に生きる朧月夜は潔くて好きだな。2021/02/27
Haruka Fukuhara
12
面白かったー。前に英語版で読んだのでセリフを飛ばし飛ばしで見てたみたいで、今回じっくりと読み直すことが出来てよかった。藤壺の宮と源氏の恋は哀しくて、紫の君と源氏の交流は微笑ましかった。大人の恋と子供の恋とがそれぞれよく描かれていて見事。典侍と修理の大夫の関係はまた何とも言えず。自分はまだまだ恋も愛もその深みをわかってないのかな。珍しく大人に憧れる気持ちになりました。2017/06/06
まっきー☆
8
昔読んだときは、六条御息所がただただ恐ろしい、狂った人だと思ったが、一番哀れな人なのかもしれない。。と、大人になって初めて気付くこともある。 葵の上も、もうちっと大人な対応ができていたのならば? 仲睦まじくも、寿命も長かっただろうにね。。。 大人だからこそ読み解ける、話なのかも。2019/02/24