新天地

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新天地

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  • サイズ B6判/ページ数 344p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062203968
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

夢の技術開発のため日本海を渡った男の奮闘! 日韓産業界に綿密な取材を敢行した著者が満を持して放つ、瞠目の国際「お仕事」小説!「技術開発こそ生命線だ」という創業者の言葉を胸に、大手電機メーカーで新技術の開発に没頭してきた真崎直人。景気後退の波に押され、自らの夢とも言える新技術「見えないガラス」開発への道を閉ざされた彼は、進境著しい韓国メーカーの誘いに乗り、単身現地に身を投じる。
日本では実現済みの「低反射フィルム」開発から手がけた真崎だったが、社内での反発や経済風土の違いに苦しめられ、次第に追い詰められてゆくことに。
日韓産業界に綿密な取材を敢行した著者が満を持して放つ、瞠目の国際「お仕事」小説!

プロローグ
1章 決 断
2章 トムスン・ショック
3章 迷 走
4章 孤 軍
5章 サボタージュ
6章 決 行
7章 ファイン・グラビア塗工機
8章 視 察
9章 家 族
10章 証 拠
11章 対 決
12章 百年に一度
エピローグ


江波戸 哲夫[エバト テツオ]
著・文・その他

内容説明

スマホが便利になるなんて小さい小さい!「技術開発こそ生命線だ」という創業者の言葉を胸に、大手電機メーカーで新技術の研究に没頭してきた真崎直人。景気後退により自らの夢とも言える「見えないガラス」完成への道を閉ざされた彼は、進境著しい韓国メーカーの誘いに乗り、単身現地に身を投じる。日本では実現済みの「低反射フィルム」開発から手がけた真崎だったが、社内での反発や経済風土の違いに苦しめられ、次第に追い詰められてゆくことに。

著者等紹介

江波戸哲夫[エバトテツオ]
1946年東京都生まれ。東京大学経済学部卒業。都市銀行、出版社勤務を経て’83年作家活動を本格的に始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まつうら

33
「見えないガラス」の技術開発を何年も追い続け、韓国トムスンに移籍してその情熱を傾ける真崎。しかし国が違えば言葉も文化も違い、そんな環境で技術開発を進めるのはなかなか難しい。いちばん驚いたのは、実験結果を分析して改善策を立案するというプロセスを韓国人が嫌っていること。地道なことは嫌いで、とにかく結果を求めようとする傾向にある。でもこれって、技術者なのに物事を科学的に捉えるのが苦手ということになるのでは? 韓国も工業立国のはずなのだが、韓国製品が信じられなくなる。。。いま現在の韓国は変わったのだと思いたい。2022/05/21

Yunemo

30
久々の江波戸作品に触れて!1946年生まれ、まだまだこの分野、企業経営、金融経済への感覚は研ぎ澄まされたままに。ただ、国際「摩擦」小説との謳い文句にちょっと疑問形、との想いが。文中で記されるように、国が違えば人が違えば、同じ酒の味も、甘い、辛い、苦いと味覚はてんでんばらばら、単純な味覚でさえも。これが世界なんだ。この表現に納得感。今一番難解な日韓産業界、過去の歴史に引き摺られて、尚且つ生き方、国民性にまで踏み込むと、絡み合った糸の解きほぐしばかりが。まさに今、トランプ米国大統領の政策に通ずる何かが見えて。2017/02/04

日の丸タック

18
サクサクッと一気に読了。 世界経済や日本、韓国の事情。特に技術系の開発に対するスタンスなどは興味深かった。 出来上がった技術を買収で取り込むか、世界で誰も到達していない新技術の開発に挑戦するか。 トップの考え方は万国共通ではない。その野心が衰えたところに停滞があり、その場所に留まっているのは周囲の前進を考えると後退である。 純粋な技術者の情熱、その熱に世界は前進する原動力を求めるのだ。成熟しきってしまった社会に明日の未来は託せない。2017/05/05

miraiocoo

11
ビジネスマンの方は是非読んで下さい。 楽しい一冊です2019/02/23

よし

9
韓国のトムスンにヘッドハンティングされた真崎。最初の頃は、日本企業の不利益になる行為に反感を持っていた。しかし、日本で冷や飯を食わされていた彼にとっては、必然の「新天地」だったのだ。トムスンでの仕事も、足を引っ張る者達に囲まれ、悪戦苦闘する。上司達の謀略で、首にされそうになったときは、どうなることかとヒヤヒヤした。日本の電気産業がじり貧となり、韓国に圧倒的地差を受けられてしまう。その2000年代、そして崩壊していく今を思うと、読後はため息がでてしまった。2019/01/24

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