出版社内容情報
廃校まであと一年。読み進めるにつれ、かけがえのない時間が過ぎ、子供、教師、親たちの気持ちが胸に沁みこみ、そして――決壊する。一年後に廃校が決まった奈良県・十津川村の小学校に赴任した香澄。一年経っても、まだこの学校になじめない。頼りにならないが同僚のよし太、自ら選んでへき地教育に従事する律子と比べ、自分は教師に向いていないのではないか、と思う日々だった。ある日、生徒が無くしものをして落ち込んでいた。それが亡き祖母の形見だと知った香澄が夜遅くに行くと、そこにはよし太がいた。(第一章 里田香澄)
廃校が決まった学校を舞台に、教師と生徒、それぞれの視点から最後の一年が描かれていく。一章ずつ読み進めるにつれ、かけがえのない時間が経ち、子供たち、親たちの気持ちが胸に沁みこむ。
いまや失われつつある親と子、教師と生徒、学校と地域の関係を丹念に描き出す、著者最高傑作。
1 里田香澄
2 古坂十夢
3 田村愛梨
4 進藤優作
5 里田香澄
6 タイムカプセルに入れたよし太の手紙
7 里田香澄
浜口 倫太郎[ハマグチ リンタロウ]
著・文・その他
内容説明
あと一年。子供たちに何をしてあげたらいいんだろう。閉校が決まった小学校には、四人の先生がいる。十津川村に赴任して一年の香澄、頼りないながらも子供たちに慕われるよし太、自ら選んで僻地教育に従事する律子、そして校長の山中。村内に中学校がない十津川では、七人の生徒と子供の親―村の人々の生活の中心には小学校があった。六年生の卒業式までの波瀾万丈の一年を描く、涙腺決壊のエンタテインメント。
著者等紹介
浜口倫太郎[ハマグチリンタロウ]
1979年奈良県生まれ。2010年、『アゲイン』で第5回ポプラ小説大賞特別賞を受賞しデビュー。放送作家として「ビーバップハイヒール」「クイズ!紳助くん」「たかじん胸いっぱい」などを担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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