出版社内容情報
視界から、1色ずつ色が消えていく――。気鋭イラストレーターが、イラストレーターの苦悩と克服を描く、書き下ろし感動長編。イラストレーターの北崎は苦悩していた。フリーでイラストの仕事を始めてから、早六年となる。子供の頃から好きで描いていた絵だったが、いまは日々の生活のために、クライアントの要求に応えることを優先している。血のにじむような努力の後に完成させたイラストでも、勝手に配色を変えらることがある。自分がカバーを描いた本がどれだけ売れても、金銭的にはまったく還元されない。イラストレーターという職業の実態は世の中に理解されておらず、「夢の印税生活か、うらやましい」などと言われる始末だ。
ある日、仕事を終えてBARで呑んでいると、不思議な女性と出会った。その日以来たびたび夢にその女性が現れ、また同じBARで女性と出会った日、帰宅して夢を見てから目が覚めると――視界から「C」、すなわち「シアン」、青と緑を含んだ色が消えていた。
#0 WHITE
#1 CYAN
#2 MAGENTA
#3 YELLOW
#4 BLACK
#5 COLORS
カスヤ ナガト[カスヤ ナガト]
著・文・その他
カスヤ ナガト[カスヤ ナガト]
著・文・その他
内容説明
イラストレーターの北崎は、日々の生活のためクライアントの要求に応えていた。血のにじむ努力の後に完成したイラストでも、勝手に配色を変えられる。イラストを描いた本がどれだけ売れても、金銭的には還元されない。ある日、不思議な女性の夢を見てから目が覚めると―視界からC、青と緑を含んだ色が消えていた。極彩色の世界への渇望と情熱を描く青春小説。
著者等紹介
カスヤナガト[カスヤナガト]
1986年生まれ。茨城県出身。イラストレーター。数多くの書籍カバーイラストを手がける他、情報誌、参考書、広告物、宣伝物などのイラストも描く。2012年に作品集『COLORS』を出版、さらに旺盛な活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう
はな
宇宙猫
せら
lollipop