出版社内容情報
シティボーイになるために上京した僕が入学したのは、国士舘大学体育学部体育学科。僕の、特別すぎる四年間が幕をあけた。1981年。シティボーイになるために上京した僕が入学したのは、国士舘大学体育学部体育学科。
僕の、特別すぎる四年間が幕をあけた。
体罰、しごき、上下関係……あの頃の教育現場には、たしかに「暴力」が存在した。
“暑苦し切ない”、体育会系青春小説!
栗山 圭介[クリヤマ ケイスケ]
著・文・その他
内容説明
一九八一年。シティボーイになるために上京した僕が入学したのは、国士舘大学体育学部体育学科。僕の、特別すぎる四年間が幕をあけた。体罰、しごき、上下関係…あの頃はそれが日常だった。猛獣たちが詰め込まれた「檻」の中で、もがき苦しみながら勝ち取ったものとは―。全世代必読!暑苦し切ない、体育会系青春小説。
著者等紹介
栗山圭介[クリヤマケイスケ]
1962年、岐阜県関市生まれ。国士舘大学体育学部卒。広告制作、イベントプロデュース、フリーマガジン発行などをしながら一念発起し、2年の歳月をかけて2015年、初めての著作『居酒屋ふじ』を書き上げた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナミのママ
59
小田急線で通学の高校時代、黒づくめの学ランで一列に並び「うぃす!」を連呼していたあの集団。大学生より付属高校生の方が他の男子には怖がられていましたが。はて、あの時代、あの学校で何が行われていたのか?と手にした一冊。冒頭の入学式、総長先生入場シーンからぶっ飛びました。この暑苦しい男集団はすごい、そして女子大生もいたことをはじめて知りました。入学から始まり卒業まで、学年を追って書かれています。卒業シーンでは「あぁ青春が終わってしまったのね」とキュンとしました。良き時代でしたね・・年寄り臭いけど、そう思います。2016/05/22
うわじまお
47
作者の実体験に基づいた作品であろう。1980年代の国士舘大学をテーマとした、学生たちの凶暴で熱く、そしてむさくるしく、ちょっぴり切ない青春ストーリー。1年奴隷、2年平民、3年天皇、4年神。四季のように変わりゆく大学生時代を、主人公たちはどうやって過ごすのか。想像以上によかった! 面白かった! 2017/01/20
ちさと
29
何にも共有できないから逆に気になった。 体育会系の世界で、主人公即ち筆者の感性が文化系というお話です。体育会系のイケてなさにしんみりさせたり、ほっこりさせるのがうまい。世の中不条理な事ばかりだけど、そういう不条理を自分の感性でおもしろく書いているセンスがすばらいと思います。「あれ、なんで私ここにいるの?」って、ほとんどの人が思っているはず。ある環境に突然放り込まれたとき、その境遇を素直に受け入れる天才的民族、日本人。2021/03/01
柔
17
「私たちは誰よりも我慢してきたのだから。私はこの大学に進んだことを誇りに思っている。自分を犠牲にしてでもチーム、学校を強くすること。それが真の国士である」慶応とか早稲田とかそりゃ立派な大学かもしれない。だからって俺らが下とは思わねーよ!国士舘ではないが、母校愛に共感した。先輩にいじめられ、毎日痛くて苦しい。週末の飲み会、合コン楽しかったなー。戻りたくはないが、学生時代が1番濃かった。入学時喧嘩に明け暮れた孝介が「殴ったら負けなんだよ」教育実習で高校生にかける言葉に泣いた。2021/09/20
tom1969
17
ストレートな男の物語です。単に猛者集団の男気ではなく、人生とはを考えさせられます。くしくも同年代で、生きざまは違えども共感と羨ましさがあります。最初は興味だけで本書を手に取りましたが、読んで良かったが読後のストレートな感想です。(時代は変わりましたね)2016/05/15
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