出版社内容情報
村上 龍[ムラカミ リュウ]
著・文・その他
はまの ゆか[ハマノ ユカ]
著・文・その他
ラルフ・マッカーシー[ラルフ マッカーシー]
翻訳
坂本 龍一[サカモト リュウイチ]
著・文・その他
内容説明
正月のすべて、ひな祭りの温もり、七夕の美しさ…。私たちは思い出し、再発見する。坂本龍一プロデュース「日本の童謡と唱歌集」CD3枚付き。
目次
正月
節分
ひな祭り
花見
端午の節句
八十八夜/田植え
七夕
花火大会
お盆
祭り
月見
七五三
年越し・大晦日
洗練と味わい
著者等紹介
村上龍[ムラカミリュウ]
1952年、長崎県生まれ。76年『限りなく透明に近いブルー』で第75回芥川賞を受賞。81年『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、2005年『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。150万部突破の『13歳のハローワーク』は、現代を生き抜くための指針として読み継がれている。また『トパーズ』『KYOKO』の映画化では、監督も務めた。日本の金融・政治経済問題を考えるメールマガジン『JMM』を主宰するほか、経済トーク番組『カンブリア宮殿』(テレビ東京)のホストも務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
94
村上龍は、小説、エッセイ、企画本問わず新作をコンスタントに読んでいる作家です。日本の伝統行事を振り返り、外国人に説明するには良い本だと思います。綾瀬はるかの表紙から、スタイリッシュな日本的なオモテナシのイメージかなと思ったら、挿絵がほのぼのとしていて違和感がありました。掲載されている写真のテイストは、マッチしているんですが・・・日本の伝統行事を「JTE」と言ってしまうのは、DAIGOみたいですネ(笑)図書館の貸出しの規制?(本のみの貸出し)の関係で付属のCDが聴けなかった事が大変残念です。2016/09/17
ぶんこ
49
「絵本」という驚きを最初に受け、イラストが昭和初期を彷彿させるのが懐かしいような、異国の人に誤った日本人感を与えるのでは等々、色々な思いを持ちながら読了しました。村上龍さんの解説は、伝統行事や唱歌・童謡全てにわたって分かり易く、また個人的な洞察?に共感出来て、彼に対する評価がかなりアップしました。(実は苦手意識があったので)個人的には日本人の神信仰の多様性が特に印象的で、かつ誇らしさを感じました。一つの神ではなく、自然や物にも神が宿る。月見の行事には特に心惹かれ、毎年楽しみたいです。童謡と唱歌集も良い。2017/05/31
中田俊輔
17
「それぞれの世代、文化圏に」 「年輩の人は、『そうだよな、そうだったよな』、子どもたちや若い人は、『そういうことだったのか』、外国の人は、『日本って、こんな側面があるのか』、そんなこと、いろいろなことを、感じていただけると思っています」 (村上龍談)坂本龍一プロデュース「日本の童謡と唱歌集」CD3枚付きのインストが1番良かったです。英訳も掲載されていて正月、年越し、大晦日が特に好きです。生け花も紹介されていて生け花の写真が掲載されてるんですけど、こんなに美しかったけと思うぐらい良かったです。 2020/05/27
さくら
14
作家の村上龍が失われつつある日本の伝統行事を挿絵・写真つきで解説。 子供の頃から当たり前の様にしてきた行事の数々。 知って気になっていたけれど、由来や詳細など意外と知らないかも。 せっかくこの国に生まれたんだし、もう少し行事を楽しもうと思いました。2017/03/17
seacalf
13
豪華な装填で写真やイラストが多数。忘れられつつある伝統行事を客観的に伝えてくれるのだと思いきや、村上龍主観の説明中心で少々驚き。桜吹雪は英語でチェリーブロッサムブリザードというのか、情緒がないねなどど追記された英文との比較は楽しい。なぜ表紙が綾瀬はるかなの?とか、坂本龍一監修の童謡と唱歌集はお上品過ぎるぜとか、紹介されている器や着物がべらぼうに高いわとか、リスペクト多様しすぎとか、あとがきを読むまでこれが絵本だとは気付かなかったよとか、色んな思いがあれど、お屠蘇飲みつつお正月に読むには興味深い一冊。2017/01/03