絵本 母と暮せば

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  • サイズ A4判/ページ数 1冊(ペ/高さ 22X31cm
  • 商品コード 9784062198486
  • NDC分類 726.5
  • Cコード C0093

出版社内容情報

長崎の原爆で亡くなった医学生が、3年目の命日に、母親の前に幽霊となって現れる。思い出話に花を咲かせる2人だったが……。2015年12月12日公開予定の松竹120周年記念映画「母と暮せば」(監督・山田洋次、主演・吉永小百合、共演・二宮和也、黒木華)を大人向けに絵本化! 文は、山田洋次監督自身によるもの。絵は、アートディレクターの森本千絵が描きおろし、実写映画とはひと味もふた味も違う、独自の作品世界が広がります。
1945年8月9日、長崎の原爆で一瞬にして世を去った医学生の浩二。その死を信じたくない母・伸子は、息子の「死んだ証拠」が見つかるまで陰膳を絶やさずにいた。そんな陰膳も、いよいよ今日で終わりにしようかと思った3年目の命日に、伸子の前に、幽霊になった浩二が突然姿を現す。愛する息子を抱きしめようとする母の腕が浩二の身体をすり抜けていく。それでも再会を心から喜び合う二人。それから浩二は、毎晩のように伸子の前に現れ、昔話をしたり、かつての夢を話して聞かせ母親を慰める。しかし、そんなある日、生前浩二の恋人だった町子のことに話が及ぶと……。戦争、原爆、その末の死という悲劇を味わいながらも、愛と慈しみ、ユーモアをに絶やさない2つの魂の物語。

山田 洋次[ヤマダ ヨウジ]
著・文・その他

森本 千絵[モリモト チエ]
著・文・その他

内容説明

長崎の原爆で亡くなった息子が、三年目の命日に亡霊となって母親の前に帰ってきた!毎晩のように思い出話で楽しい時を過ごす二人だったが、ある日、息子のかつての恋人について話が及ぶと―。戦争の惨禍を愛と慈しみ、ユーモアで超えていく二つの魂の物語。

著者等紹介

山田洋次[ヤマダヨウジ]
映画監督、脚本家。1931年生まれ。国民的大ヒット映画「男はつらいよ」シリーズ(全49作)のほか、『幸福の黄色いハンカチ』、「学校」シリーズ、『たそがれ清兵衛』、『おとうと』、『東京家族』など数々の名作を生み続けている。日本アカデミー賞最優秀監督賞3度のほか、国内外での受賞多数。2012年に文化勲章受章

森本千絵[モリモトチエ]
goen°主宰、コミュニケーションディレクター。1976年生まれ。武蔵野美術大学卒業後、博報堂入社。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科客員教授。日経WOMAN・ウーマン・オブ・ザ・イヤー2012・準大賞ほか受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MI

97
母と暮らせばの絵本版。長崎の原爆で僕は死んだ。僕が亡くなった3回目の命日に母のもとに舞い降りる。母と亡霊となった息子の物語。長崎原爆で亡くなった7万人の命。戦争で亡くなって残された人、家族、恋人など大切な人が一瞬にしていなくなった。悲しみや楽しかった思い出、叶えることができなかった将来の夢が描かれていた。映画も見てみたくなった。2023/07/27

ひらちゃん

66
大人向けなのでしょう。映画は見ていませんが内容は知っていた。原爆で亡くなった浩二と息子を思い続ける母の物語。前ページ真っ黒な中、魂となって現れる浩二は母と会えた嬉しさに笑う。そのキラキラした笑いが恋人だった町子の話題でまた黒くなってしまう。戦争はいつだって理不尽で酷い。衰弱した母はとうとう浩二と同じ世界へ。ずっと一緒にいられる世界が幸せなら、生きて一緒にいたかったはず。子を思い母を思う気持ちをこんな形で終わるのは悲しい。2017/04/18

けんとまん1007

61
切なくて、悲しい。一瞬で存在を消されてしまうことの残酷さ。悲しむことすらできないということは、想像すらできない。そんな中でも、微かにあたたかさも伝わるものがたり。うまく、表現できる言葉を持たない。2023/08/07

かおりんご

42
絵本。映画になっていたのは知っていたけれど、こういう話だったのですね。大人向けかな。戦争のことにもふれられていますが、どちらかというと愛がメインな感じ。映画が気になりました。2015/11/26

とよぽん

38
以前、映画を見た。図書館で絵本があるのに気づいてすぐ読んだ。絵が秀逸だ。森本千絵さんという画家さんの絵。大人向けの絵本だと思う。2018/05/06

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