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脳はなぜ都合よく記憶するのか―記憶科学が教える脳と人間の不思議

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  • サイズ B6判/ページ数 301p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062197021
  • NDC分類 141.34
  • Cコード C0011

出版社内容情報

BBC、CNN等で「記憶ハッカー」と話題の研究者デビュー。脳は記憶の正確さを犠牲にしてでも、人が創造的に生きることを選んだ!ディスカバリーチャンネル、BBC、CNN、ニューヨーク・マガジン誌、タイムズ紙などで「記憶ハッカー」と話題の研究者デビュー作、待望の邦訳!

脳は記憶の正確さを犠牲にしてでも、人が創造的に生きることを選んだ!

<なぜ?>
あり得ない出来事を記憶するのか
不正確な記憶で世界を解釈するのか
脳は間違って記憶したがるのか
完璧な記憶力を持つ人がいないのか
サブリミナルにハマるのか
自分の記憶を過信するのか
衝撃的な出来事を間違って記憶するのか
正しくなくても同調するのか
記憶を取り戻す治療が流行するのか
奇妙なものほど忘れないのか

ニセの記憶を植えつける――そんな物騒な実験を行うことで有名な著者。人間の記憶が間違って形成される過程を明らかにした研究成果を携えて司法当局に協力し、記憶の曖昧な目撃情報によって冤罪の危機にあった多数の容疑者の無実を証明してきた。
これまで「記憶は嘘をつく」系の本は多数、出版されてきたが、脳が記憶を都合よく作り替えたり、あり得ないし体験もしていない出来事を知っているかのように記憶したりする不思議なメカニズムの存在理由を、こんなに平易に語った本はほかにない。脳は記憶の正確さを犠牲にしてでも、人間がより豊かに、創造的に生きることを選んだのだ。その巧みな戦略に感嘆せずにはいられない!

はじめに
第1章 人生最初の記憶──なぜ、あり得ない出来事を記憶するのか?
第2章 損なわれる記憶──なぜ、不正確な記憶で世界を解釈するのか?
第3章 脳の創造メカニズムと過誤記憶──なぜ、脳は間違って記憶したがるのか?
第4章 記憶の魔術師たち──なぜ、完璧な記憶力を持つ人がいないのか?
第5章 潜在意識の記憶──なぜ、サブリミナルにハマるのか?
第6章 優越の錯覚──なぜ、自分の記憶を過信するのか?
第7章 植えつけられる偽の記憶──なぜ、衝撃的な出来事を間違って記憶するのか?
第8章 無数の共同目撃者──なぜ、正しくなくても同調するのか?
第9章 秘密の悪魔的儀式──なぜ、記憶を取り戻す治療が流行するのか?
第10章 記憶力を活用する──なぜ、奇妙なものほど忘れないのか?
謝辞
訳者あとがき
原注


ジュリア・ショウ[ジュリア ショウ]
著・文・その他

服部 由美[ハットリ ユミ]
翻訳

内容説明

ニセの記憶を植えつける―そんな物騒な実験を行うことで有名な著者。人間の記憶が間違って形成される過程を明らかにした研究成果を携えて司法当局に協力し、記憶の曖昧な目撃情報によって冤罪の危機にあった多数の容疑者の無実を証明してきた。これまで「記憶は嘘をつく」系の本は多数、出版されてきたが、脳が記憶を都合よく作り替えたり、あり得ないし体験もしていない出来事を知っているかのように記憶したりする不思議なメカニズムの存在理由を、こんなに平易に語った本はほかにない。脳は記憶の正確さを犠牲にしてでも、人間がより豊かに、創造的に生きることを選んだのだ。その巧みな戦略に感嘆せずにはいられない!

目次

第1章 人生最初の記憶―なぜ、あり得ない出来事を記憶するのか?
第2章 損なわれる記憶―なぜ、不正確な記憶で世界を解釈するのか?
第3章 脳の創造メカニズムと過誤記憶―なぜ、脳は間違って記憶したがるのか?
第4章 記憶の魔術師たち―なぜ、完璧な記憶力を持つ人がいないのか?
第5章 潜在意識の記憶―なぜ、サブリミナルにハマるのか?
第6章 優越の錯覚―なぜ、自分の記憶を過信するのか?
第7章 植えつけられる偽の記憶―なぜ、衝撃的な出来事を間違って記憶するのか?
第8章 無数の共同目撃者―なぜ、正しくなくても同調するのか?
第9章 秘密の悪魔的儀式―なぜ、記憶を取り戻す治療が流行するのか?
第10章 記憶力を活用する―なぜ、奇妙なものほど忘れないのか?

著者等紹介

ショウ,ジュリア[ショウ,ジュリア] [Shaw,Julia]
ロンドンサウスバンク大学法社会学部上級講師、研究者。感情的な出来事を経験したときに起こる記憶エラー、いわゆる「豊かな過誤記憶」を研究する世界でも数少ない研究者のひとり。さまざまな学術誌に研究論文を発表。「サイエンティフィック・アメリカン」誌にも定期的に寄稿し、世界中で講演、学会発表を行っている。大学および大学院で行う講義に対し、優秀賞を2度受賞。企業や警察の研修、犯罪者の更生プログラムにも関わり、過去の虐待事件の捜査に助言を与えている

服部由美[ハットリユミ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

94
著者は過誤記憶を研究するロンドンサウスバンク大学法社会学部上級講師。「ニセの記憶を植え付ける」実験を行うことで有名。人は体験を言語化するが、言語化できないものは抜け落ちてしまう。言語を繰り返すことで記憶の強化が図られるが、それ以外の記憶は失われる。SNSの影響で他人の書き込みを個人の記憶とする「記憶の社会的伝染」もある。人と共有しずらい記憶は間引きされてしまう。「私たちの過去は作り話であり、確信を持てるのは、現在起きていることだけだ。人生最高の時は今。この瞬間を生き、過去を重視しないでいい。」のだ。2021/10/23

ntahima

26
【県図25】ニセの記憶を植えつけるのは、薬物や圧迫手段を用いなくても簡単にできるらしい。自分の記憶が実は曖昧なものだったとしたら、自己のアィデンティティも揺らぐ。但し、ちょっと考えてみると、膨大な情報を完璧に記憶し得ると思う方がおかしい。人は自分独自のフレームを通してのみ世界を把握し、その記憶も日々刻々と変質していく。いくら知識を蓄えても、人間が認知バイアスを克服することはほぼ絶望的である。克服すべきはバイアスではなく己の過信であり、理解すべきは記憶の性質とその脆弱性、身に着けるべきは他者への寛容である。2017/05/01

くさてる

23
面白かった。ついこの間Twitterで話題になった違った色に見えるドレスの話などもあり、最近のトピックが取り上げられている。それにしてもこれでもかとばかりに具体的かつ丁寧に人間の記憶のあやふやさや危うさについて説明されているので、自分のことも怖くなったり。私たちはどうしても人間の思いや感情や記憶を真実としたい気持ちがあるけれど、それはとてもはかなく危ういものなんだなあと思った。でも、そこで終わっている内容でもないのです。人間の可能性についての本でもあると思います。2017/01/31

EnJoeToh

17
小説などに活かしたい。2017/01/18

りょうみや

16
記憶に関するトピックが盛りだくさん。人はいかに錯覚し勘違いするか、いとも簡単に外部の影響を受け記憶を作り変えていくかがよく分かる。記憶崩壊と構築の生理的な原理も書かれていて参考になった。本書の最後にあるように、人の記憶があてにならないことをよく認識して、この瞬間を重視してあまり過去に囚われない生き方をすることが大事。2017/01/26

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