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白うさぎと天の音―雅楽のおはなし

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  • サイズ A5判/ページ数 98p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784062195225
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8073

出版社内容情報

雅楽の三つの管楽器、「笙」「篳篥」「龍笛」。それぞれの楽器の由来をもとにした神秘的な三つのお話を、東儀秀樹のイラストとともに 雅楽は、日本古来の音楽です。
 雅楽では、「笙(しょう)」「篳篥(ひちりき)」「龍笛(りゅうてき)」の三つの管楽器が演奏の中心となり、それぞれ「天」「地」「空」を表現するとされています。
 それぞれの楽器を題材に、その由来と、音楽の喜びを描いた三つのお話。
 楽しみながら、日本の音楽への関心が高まります。

●光り降る音 ?笙のおはなし?
白うさぎには、天から降りてきた鳳凰の、うつくしい音が聞こえます。
その音が聞こえない他の動物たちに、「おまえはうそつきだ」と言われ、ひとりぼっちの白うさぎですが……。

●天つ風の音 ?龍笛のおはなし?
きびしい日でりがつづきました。
白うさぎは、山奥の池で「どうか、ゆたかな雨を降らせてください」と祈ります。
すると、おおきな龍がすがたをあらわして……。

●星月夜の音 ?篳篥のおはなし?
川のほとりで、白うさぎの耳に、やさしい歌声がきこえてきました。
「この川がどうして『涙川』とよばれるようになったのかを
あなたにそっとお話ししましょう」……。

「星月夜の音」(詩・かんのゆうこ、曲・東儀秀樹)オリジナル楽譜収録

※本書は、2002?04年に刊行された『光り降る音』『天つ風の音』『星月夜の音』を再構成したものです。

かんの ゆうこ[カンノ ユウコ]
著・文・その他

東儀 秀樹[トウギ ヒデキ]
著・文・その他

内容説明

「笙」「篳篥」「龍笛」、千年以上昔から伝わる雅楽の三つの管楽器をめぐるおはなし。

目次

光り降る音―笙のおはなし
天つ風の音―龍笛のおはなし
星月夜の音―篳篥のおはなし

著者等紹介

かんのゆうこ[カンノユウコ]
1968年、東京都生まれ。東京女学館短期大学文科卒業

東儀秀樹[トウギヒデキ]
1959年、東京都生まれ。宮内庁式部職楽部で雅楽を学び、1986年から10年間、楽師として活躍。篳篥を中心に琵琶、歌、舞などを担当。1996年にアルバム「東儀秀樹」(東芝EMI)でCDデビュー。宮内庁退職後も、コンサート、アルバム、音楽監督等の音楽活動のほか、テレビ、映画、執筆、写真などさまざまなジャンルで活躍している。日本レコード大賞企画賞、ゴールドディスク大賞、都民文化栄誉賞、読売演劇大賞優秀賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞など受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

小梅

89
雅楽の三つの楽器にまつわるおはなし。東儀秀樹さんが絵を描いていて、これが少し物悲しく素敵なんです。笙は鳳凰が翼をたたんでる姿なのか…2015/07/13

(C17H26O4)

74
年始に🐰 素敵な本でした。雅楽の演奏の中心となる三つの管楽器のおはなし。笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、竜笛(りゅうてき)はそれぞれ「天」「地」「空」を表現する楽器で、合わせて奏でることで宇宙を表現することになるという。きこえない音のきこえる心優しいうさぎがきいた妙なる調べ。満月の夜に舞い降りる鳳凰が響かせる光の音。子を失った母ぎつねの涙が星に触れた音。龍の胸を塞ぐかなしみが溶けたときの風の音。独特な心地よい音の揺らぎと、心の奥まで沁み入るような厳かな響きが辺りに満ちているのを想像しながら読みました。2023/01/01

七月せら

29
雅楽を聴いたことがありますか?高く低く心をふるわせる3つの楽器。天と地と空を合わせ、宇宙を奏でる音楽。きこえない音をきく耳をもった不思議な白うさぎが出会う3つの楽器には、それぞれに大切な物語が宿っています。優しく、清らかで、切ない……。きれいな心をした白うさぎがその楽器を奏でれば、森の全てのいのち達もきこえない音に心を澄ますことができるのです。雅楽の演奏を聴いた時、時間がゆっくりと流れてどこか懐かしい穏やかな気持ちになるのは、私の心もきこえない音を感じているからかもしれないと思いました。2016/11/22

anne@灯れ松明の火

27
かんのさん追っかけ中。三つの話単独で出版されているが、それをまとめたもののようだ。雅楽が題材で、絵を東儀秀樹さんが描いておられる。お上手でビックリ。「笙(しょう)」「篳篥(ひちりき)」「龍笛(りゅうてき)」の三つの管楽器が、雅楽では演奏の中心となる。ほかの人には聞こえない音が聞こえる白うさぎを主人公に、それぞれの楽器にまつわる話が展開する。どの話にも哀しみがあり、そこから、美しい音色が生まれ、いのちの尊さを感じさせる。「星月夜の音」(詩・かんのゆうこ、曲・東儀秀樹)楽譜収録。残念ながら、動画はなさそうだ。2020/09/03

♪みどりpiyopiyo♪

19
雅楽は、日本古来の音楽に中国大陸や朝鮮半島の音楽が合わさり日本の風土や心に合うよう整理され平安時代に完成した音楽です。その音色や形式は今でもほとんど変わることはありません。■…とされてますが、最近の研究では、口承されるうちに演奏速度が徐々に遅くなってきた説もあって面白いですね。■天・地・空を表すとされる3つの笛を題材にしたお話と楽器の概説。お話は伝承に基づくものではなく創作? 雅楽の説明だけで子供の興味を惹くのは難しそうだし、こんな絵本があるのももいいですね。お話は好みではありませんでした。(2015年)2017/01/05

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