祟り婿―古道具屋皆塵堂

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  • サイズ B6判/ページ数 244p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062194990
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

幽霊を信じないながらも皆塵堂で働き始めた連助が、蔵で音がする質屋に泊まることに。音の正体は? 連助が幽霊を信じない理由とは?

「早死にの祟り」に取り憑かれた
居候は幽霊嫌い!?

曰く品ばかりの皆塵堂にまた一癖ある奉公人が……

とぼけた笑いとあと引く怖さ。
人気急上昇の「人情怪談騒動記」!

曰くつきの古道具が揃う皆塵堂で働き始めた連助は、
幽霊や呪いの話をまったく信じていない。
そのため同じ道具屋で、幽霊が見えるという太一郎のことを敵視している。
ある日、質草を仕舞っている蔵から妙な音がするというので、
皆塵堂の店主・伊平次らとその質屋に泊まることとなった連助。
その音の正体は? そして連助が幽霊を信じないのも、ある祟りが……

内容説明

曰くつきの古道具が揃う皆塵堂で働き始めた連助は、幽霊や呪いの話をまったく信じていない。そのため同じ道具屋で、幽霊が見えるという太一郎のことを敵視している。ある日、質草を仕舞っている蔵から妙な音がするというので、皆塵堂の店主・伊平次らとその質屋に泊まることとなった連助。その音の正体は?そして連助が幽霊を信じないのも、ある祟りが…とぼけた笑いとあと引く怖さ。人気急上昇の「人情怪談騒動記」!

著者等紹介

輪渡颯介[ワタリソウスケ]
1972年東京生まれ。明治大学卒業。『掘割で笑う女浪人左門あやかし指南』で第38回メフィスト賞を受賞し、講談社ノベルスよりデビュー。怪談と絡めた時代ミステリーを独特のユーモアを交えて描く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひめありす@灯れ松明の火

112
猫好きによる猫好きの為の猫好き小説。怪談話が好きな方にもお勧めです!このお話の中では猫が本当に幸せそうに生き生きと暮らしているので、読んでいてものんびりとしてとてもいい感じです。鬼猫長屋の裏店と表店のお話しが好き。嘘はついてないですもん!連助さんにも腹が立ったけど、番頭さんのお家にも腹が立ちましたよ。本当に。太一郎さんや巳之介さんやご隠居や峰吉や、そして沢山の猫さん達が幸せに暮らしててくれれば何でもいいので、連助さんは『死んだ魚の目玉が怖い』とかそういう地味に怖い呪いがかかるといいと思う。続きも楽しみです2016/01/24

またおやぢ

89
なんと!これは怪談話には無かった新しい切り口。幽霊や物の怪を信じないという登場人物は多々登場すれど、周囲の人間がよってたかって「幽霊をみなかったことにする」為にあれこれと奮闘する物語なんて読んだことが無い。しかも、幽霊を見ているにも関わらず、その姿があまりにもハッキリし過ぎているがために”幽霊を見ていないのと一緒”という落ちもなかなか斬新。しかも当の連助は実は祟られる可能性があって、その問題も自分が知らないところで、数多の人々の知恵を結集し、しかも密やかに解決してしまうところなんざ皆塵堂らしい粋な一冊。2016/10/11

sin

83
幽霊を信じない男に幽霊を見せないようにする。一見、矛盾しているようだがそれには深い訳があって…この作品のキモは幽霊が見える太一郎をいかに絡ませるか?だと思うのですが、今回は幽霊を見せないために影で活躍します。でも僕的には太一郎が猫に付きまとわれる様が微笑ましくて大好きです。2016/04/02

ネムコ

78
自分を馬鹿にする連助のために、あんなに骨折ってあげるなんて太一郎さん、良い人だ~。最後のシーンはあれですが、それにしてももう少し幸せにしてあげてもいいのでは? 連助もちょっとは怖い思いをすればよいのだ。伊平次も今回は呪いを解くのに奔走してて、あの店小僧さんが一人いれば大丈夫なんですね(^^;)2015/11/04

nyanco

69
皆塵堂の新しい居候は、幽霊なんていやしない!と、ことごとく否定する連助。あらまた、いったどうしてそんな人が皆塵堂に?と思ったのですが、そこが今回の軸になるお話でした。「祟り婿」とは連助のこと、連助が婿入りする予定の大店、実は男子が生まれず、おまけに婿までもが次々と早死にしてしまう。祟りなんて、幽霊なんてありやしない!それを証明するために皆塵堂に乗り込んできた連助の話。続→2015/06/09

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