トーベ・ヤンソン―仕事、愛、ムーミン

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  • サイズ B6判/ページ数 629p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062192583
  • NDC分類 949.8
  • Cコード C0023

出版社内容情報

ムーミンの作者、トーベ・ヤンソンの決定版評伝。ムーミン作品の背景と、「仕事と愛」をモットーに生き抜いた生涯を徹底紹介!ムーミンの作者として知られるトーベ・ヤンソンの評伝決定版。
トーベが遺した日記、手紙、メモなどを、生前に親交のあった研究者ボエル・ウェスティンが丹念に読み解き、ムーミンの物語、一般小説、絵画との関係にも言及しながら、その人物像に迫ってゆく。
フィンランドの大自然と激動の時代背景のなかで、仕事と愛を胸に、何よりも自分に正直に生きることを貫いたトーベ。86年間の人生は、突き進む激しさと、止むことのない好奇心と、小さきものたちを慈しむ愛情にあふれていた。

ボエル・ウェスティン[ボエル ウェスティン]
著・文・その他

畑中 麻紀[ハタナカ マキ]
翻訳

森下 圭子[モリシタ ケイコ]
翻訳

内容説明

ムーミンの作者、トーベ・ヤンソンの決定版評伝。トーベが遺した日記、手紙、メモなどを、生前に親交のあった研究者ボエル・ウェスティンが丹念に読み解き、ムーミンの物語、一般小説、絵画との関係にも言及しながら、その人物像に迫ってゆく。フィンランドの大自然と激動の時代背景のなかで、仕事と愛を胸に、何よりも自分に正直に生きることを貫いたトーベ。86年間の人生は、突き進む激しさと、止むことのない好奇心と、小さきものたちを慈しむ愛情にあふれていた。

目次

誕生
家族
芸術家の卵
迷いのとき
戦争と家族
ムーミンの登場
色彩を取り戻した戦後
情熱の嵐
広がるムーミンの世界
果敢な挑戦
寒風の中の温もり
表現への渇望
島の哲学
石と物語
ムーミン谷再訪
旅する画家
言葉の時代

著者等紹介

ウェスティン,ボエル[ウェスティン,ボエル] [Westein,Boel]
1951年生まれ。ストックホルム大学教授。専門は比較文学と児童文学。トーベ・ヤンソン研究の第一人者でもある。ストックホルム在住

畑中麻紀[ハタナカマキ]
1967年生まれ。神奈川大学外国語学部英語英文学科卒。トーベ・ヤンソンの作品を翻訳したいという思いからスウェーデン語を習得

森下圭子[モリシタケイコ]
1969年生まれ。日本大学藝術学部卒業後、ヘルシンキ大学にて舞台芸術とフィンランドの戦後芸術を学ぶ。現地での通訳や取材コーディネート、翻訳などに携わりながら、ムーミンとトーベ・ヤンソンの研究を続けている。ヘルシンキ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

59
ムーミンの本を読んだ事もなく、テレビを観たこともなかったのですが、あまりに有名なのでヤンソンさんの名前は知っていました。ムーミンの印象から思い描いていたヤンソンさんとは、はるかに違った人でした。物凄い量の仕事量、母を助ける為の挿絵の仕事、物語を紡ぎたい欲求からの小説、画家としての絵の制作。しかも、それらの出版の売り込み、契約もこなし、本を創る時も、文章、挿絵、表紙、装丁まで一人でこなしてました。この本が出来たのも、ヤンソンさんのメモ魔ともいえる膨大な量の文書類があったからでした。逞しい天才!です。2016/02/29

ワッピー

23
ムーミンシリーズと「彫刻家の娘」を通じて勝手に想像していたトーベの生涯の全体像をつかむことができました。膨大な量の仕事を並行してこなしつつ、小説もコミックもという恐ろしいほどの多忙ぶりには目が回ります。コミックはかなり早くからスタートしていたとか、アトリエを入手するための苦闘とか、島でも孤独になれない時が多かったとか、知らなかったエピソードにびっくり。ムーミンシリーズの孤独感、ホラー趣味が少し理解できた気がします。これから短篇集に進んで、トーベの小説世界に分け入っていく楽しみが残っていることは嬉しいかも。2015/08/31

ルナティック

3
トーベを作品を通して考察しようとしているように思えた。だから作品、特にムーミンや短編小説などの紹介が多い。確かに文字による作品は、作者のその時その時の心情を考えることができるし、時系列に追うことで思考や感情の変化も読み取れるだろう。そういう視点では、歓迎すべき評伝。しかし・・・私はあまりにも文字による作品にこだわりすぎでは?と思えた。勿論そういう視点を望んでいる読者なら納得だと思うが。トーベの全体の姿を考察するにはちょっと・・・残念に思えた。そしてとにかく分厚い本です(笑)2022/05/23

kiriya shinichiro

2
最初、この伝記を書いた教授を男性だと思い込んでいて、そして途中の描写で「あっ、これは男が書いた物じゃない、女性教授だ」と気づいた。思い込みって怖いね……それこそがトーベの戦ってきたものなのにね。彼女の苦闘をさらりと書いていて読ませます。そうか、シモ・ヘイヘと同時代なのかと思うと、生い立ちもつらいな……そりゃムーミンも暗く始まるよなって思った。2019/06/21

夜明けのナッキー

2
「良い芸術とは人生であり、その芸術が本物の人生を表現するものであれば、世界をより良いものに変えていくに違いない」との言葉どおり、芸術はいわば彼女の自画像であって、家族のこと、恋人のこと、絵を描くこと、それぞれが一つの線で結ばれ作品に反映されていく。彼女の人生を知ることで、物語がより多彩な輝きをもってよみがえってくる。寡黙な作家も幼少から書きつづけた日記や手紙の中では雄弁に、生き生きと自己を解放しており、本質的に「書く」人なのだと思った。2017/08/21

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